役行者さんが亡くなった場所である、と伝わっている、箕面市の天上ヶ岳です。
以前に猿のことを記事にしましたが、猿が多い山なのですね。
駐車場が閉鎖されていたからでしょうか、道路に出てきていました。
凶暴な感じではなく、悲しそうな表情です。
ひゃ~、目が合った~。
けっこうなお年寄りです。
「お願いだから、こっちに飛び出してこないでね~。そこにいてよ~」 と祈りながら横を通過しました。
あ、あそこにもいます。
お願い、飛び出してこないでよ~。
お腹がすいているのかな?
エサを探して山から出てきたのかな、と思いました。
きゃ~!
飛び出したら危ないってば~。
ビビリながら低速で運転しました。
天上ヶ岳の山の中です。
前方から、猿が2匹、やってきます。
猿って、目を合わせたら、飛びかかってくるんじゃなかった?
そう思うと恐怖が襲ってきました。
2匹同時に「ウキャー」と飛びかかってきたらヤバいな……
と、心臓がバクバクしましたが、2匹はそのまま通りすぎて行きました。
山小屋が見えてきました。
でも、山小屋のまわりには猿が集団でいます。
よく見たら、猿たちはみんな何かを拾って食べています。
そちらに一生懸命なのです。
役行者さんの供養塔はまだまだ先のようですが、私が行くと、逃げる猿もいるでしょうし、怒って威嚇する猿もいるかもしれません。
それは……なんだか申し訳ない、という気持ちになりました。
自然の中で、平和に暮らしている猿たちを困らせるのはどうなん? と思い……
供養塔に行くのはあきらめました。
くるりと引き返すと、私の真後ろでも猿が何かを拾って食べていました。
背中に哀愁が漂っています。
木の皮を食べている猿もいました。
野生の猿は大変だな、としんみりしつつ、てくてくと歩いて、何気なく振り返ったら……
後ろにたくさんの猿が、エサを探してついてきていたのでビックリです。
あの猿たち、全員元気かな……
あれから季節が変わって、木の実とかいっぱい食べられていたらいいな……
と、今でも時々、思い出します。
最後にバッチリ目が合いました。
猿って、目を合わせてきますよね。
というわけで、ここで役行者さんの取材が終了しました。
役行者さんがどのように生きていたのか、生前のことも書いています。