※前回の続きです。
触覚に変換する人もいます。
レベルが高ければ、神仏に「よしよし」とされたことが、皮膚感覚でわかります。
「あ! 今、頭をさわられた!」と気づけるのです。
頬を撫でられても、肩をポンポンとさわられても、ちゃんと自覚できます。
そこまでのレベルでなければ、もらったメッセージ内容を「見えない世界」で、抽象的に感じます。
嬉しい内容だったら、安心感に包まれるような皮膚感覚……たとえば、ハグされたような感覚、手をにぎられたような感覚に変換します。
実際は無風で、風など吹いていないのに、〝自分だけが〟風を感じるパターンもあります。
「あ、今、柔らかい風が吹いたな~」というその風を、他の人はまったく感じていません。
現実界で吹いている風ではなく、神様の歓迎やアドバイスを、触覚に変換する人が感じる、見えない世界の風だからです。
風が頬を撫でていった、というのは、ほとんどが触覚に変換している風です。
現実の風と区別がつかないうちは、本物の風が吹いた、と思ってしまうので、気づきにくいのが特徴です。
見えない世界で変換できないレベルだったら、現実界で、たとえば、冬の極寒状態なのにフッと「あたたかい~」と感じます。
逆に、夏の猛暑日であっても、サラッと「涼しい~」と感じるのです。
肌で感じる能力だからです。
嗅覚に変換する人もいます。
この場合は、「あれ? どこからかいい香りがする~」と、芳香に気づきます。
もちろん、これも他の人には匂いません。
見えない世界の芳香だからです。
でもこれも、現実の香りと区別がつきにくいので、最初は現実のものだと思ってしまうと思います。
山の中なのに、フローラルな香りがいっぱいに広がっている……この香りがここにあるのはおかしいんじゃない? ということで気づくことができます。
嗅覚の変換方法を使う人はそう多くありません。
なので、たまにいい香りを感じるという人は珍しいタイプです。
そして、最後にもうひとつ説明をするのは、これが一番多い「ダイレクトに反応する」というものです。
※続きます。