※前回の続きです。
神仏がいる世界は、人間がいる現実界とは違います。
3次元にいる人間の私たちは、相手に伝えたいことは、言葉にしないと伝わりません。
けれど、神仏は存在自体も、いる世界も、私たちとは違うので、言葉にしなくてもちゃんと相手に伝わります。
神仏が会話をする時は、〝考えている内容〟を、お互いやり取りします。
〝考えている内容〟に〝感情〟もプラスして……相手に渡すのです。
〝感情〟をプラスするというのは、人間にたとえれば、
何かの許可を求められて、快くオーケーをする場合、
「いいよ~」という頭の中で〝考えている内容〟を声に出して伝え、
ニッコリと微笑んで、気持ちよくオーケーしているという〝感情〟も伝えると思います。
これと同じです。
神仏も、思考内容と感情を伝えるのですが、その時に言葉を使用しません。
思考内容と感情を、「はい、どうぞ」と、そのまま相手に渡すのです。
イメージとしては、カプセルトイ(ガチャポン、ガシャポン)のように、カプセルの中に、思考内容や感情、感覚など、いろいろなものを詰めて、渡す感じです。
受け取ったほうは、そのカプセルを開けたと同時に、そこに入っているすべてを理解できます。
思考内容も、感情も、感覚も、そのままの状態で入っていますが、それがスッとダイレクトに伝わるのです。
人間にはこれができません。
たとえば、ビックリすることに遭遇した場合ですが、その時の心の中は〝文字で〟「ビ・ッ・ク・リ・し・た~」と思っているわけではありません。
感情が……気持ちが、ドキッとしています。
動物や子どもの可愛いしぐさを見て「かわいいな~」と思うのも、
文字で「か・わ・い・い」と思っているのではなく、感情が、気持ちが「愛おしい」となっているわけです。
人間はこの気持ちを、〝気持ちのまま〟で、相手に渡したり、伝えることができず、
「ビックリした」「かわいい」という言葉に変換して伝えています。
それしか方法がないからです。
受け取るほうもそうです。
しっかり説明をしてもらわないと、何に驚いたのか、どんなふうに、どれくらい驚いたのか理解できません。
誰がかわいいのか、どんなしぐさを見てそう思ったのか、言葉で言われないとわからないのです。
しかし、神様は違います。
言葉を使いませんから、たとえ相手が「人間」でも、カプセルに詰めて、メッセージを渡します。
ということは?
人間はどのようにして、神仏のメッセージを理解すればいいのでしょうか。
存在として、人間よりもはるかに高度な神仏です。
その高度な神仏同士でやり取りしているカプセルを、
3次元にいる人間が理解することは、実は容易なことではありません。
※続きます。