※前回の続きです。
ここまでの説明で、どう練習するのかが、わかっていただけたのではないかと思います。
「わかる」という感覚は、
「こうだろう」という予想、
「こうかもしれない」という想像、
「こうだ」と自分で創作すること、
「こうあってほしい」という希望・願望などとは、全然違うものです。
今の話をたとえて言えば、
「ここの神様は優しいだろうな」「優しいかもしれない」「優しそう」「優しいに違いない」「優しい神様だったらいいな」みたいな感じですが、
このように考えているうちは、まだ「わかって」いません。
「わかる」時は、一瞬で「ああ、優しい」と、ハッキリわかります。
最初は予想、想像、創作、思い込み、希望などが強く、頭で作ってしまうかもしれません。
「わかる」能力がまだ訓練されていなかったら、ちゃんとわかったことなのか、そうではないのか、判断が難しいと思います。
そういう時は、ドリンクバーのストロー感覚、を思い出して下さい。
「!」とわかったあの感覚、それと同じだったら、わかっています。
この「わかった」を貯めていって、感覚を自分のものにします。
たくさん貯まってくると、「わかることができる自分」が普通になってきます。
ふと気づくと「こんなにわかるようになっている」ということで、それは自信につながります。
経験を積む、感覚を貯めていく、わかる能力がアップしていく、この順番です。
「わかった」ことで感激する、喜ぶという気持ちも大切なので、どうぞポジティブに練習なさって下さい。
「まだこれだけしかわからないわー」「いつになったら話せるのよー。ブーブー」と、文句を言っていると伸びません。
神仏がわかるようになる神仏霊能能力ですから、このような心がけだと伸びないのです。
焦らずにゆっくりと、心に余裕を持って感覚を身につけていきます。
早く身につけたいからと急いでしまうと、変な方向にいくこともあるので、こちらも気をつけます。(濃度が薄く、穴があちこちにあいたような能力になります)
これは〝ショボい能力〟であるため、ショボいものしかわからなくなります。
ショボい存在は、自分が「神格の高い神である!」と嘘をついたりするのですが、その嘘が見抜けない人になってしまうのです。
なぜ私が、この「わかる」感覚を、ここまでしつこーくしつこーく説明しているのかと言いますと、
レベルが上がっていく時に「わかる」感覚が大変役に立つからです。
たとえば「頑張れよ」という、神仏の応援している〝気配〟に気づいたとします。
それが「本物」なのか、そう言ってくれたら嬉しいと思う自分の「希望」なのか、それとも自分が勝手に作った「創作」なのか、判断に迷うかもしれません。
その時に、この「わかる」感覚でわかったのだったら、「本物」だと自信を持っていいのです。
境内に入ったところで、本殿から神様がしゅ~っと来てくれたような気がした……これが本物かどうか判断できるのは、「わかる」感覚です。
「わかる」感覚で気づいた気配なら「本物」だということです。
つまり、「わかる」感覚とは、自分が感じたものや受け取ったものが、本物かどうかを判断する道具になるのです。
ですので、この感覚は時間をかけても〝正しく〟身につける必要があるというわけです。
ちなみに、『和の国の神さま』という本に、「わかる」能力について、もっと詳しく、細かく書いています。
本には、レベルアップの早道となるかもしれない「とっておきの秘訣」も書いています。
「わかる」能力を鍛えることがもっとも重要です、という基礎を理解してもらったところで、
次からは、「神仏とのコミュニケーション」についてお伝えします。
※続きます。