ここまで、「わかる」能力について、説明をしてきました。
仏様を感じましょう、という記事の中で、
仏様を感じる時は、
「感じよう!」とか、「わかろう!」と考えるのではなく、頭の中を空っぽにします、
と書きました。(すでに訂正しております。)
すると、頭の中を空っぽにできないという方が、何名か、いることがわかりました。
メッセージを送ってこられた方で何名か、ですから、実際はもっと多いのでは……と思いました。
何も考えない状態にするには、どのような練習をしたらいいのでしょうか? と質問が書かれていて、
ひ~~~~~え~~~~~ と頭を抱えました。
これを説明するのは至難のワザです。
たとえ話で伝えるとしても、皆様にわかるものにしなければいけないので、非常に難しいのです。
たとえばですが、「日本舞踊のこの動作をする時に……」というたとえ話だったとしたら、
真面目な人は「日本舞踊を習わないと習得できないんだ!」と思ってしまいます。
「日本舞踊を習いに行けないので、どうしたらいいのでしょうか」と、また質問をさせてしまうことになります。
そんな申し訳ないことはできないので、特殊なたとえ話ができず、「どのように説明すればいいのだろう……」と、昨日はモンモンと悩んでおりました。
現在取材中なので、昨日も神社をまわっていました。
山岳系神様の神社に行った時のことです。
一の鳥居をくぐって、石段をゼーゼー言いつつ登りながらも、
頭の中は「うわ〜ん、うまく説明できない〜」ということでいっぱいでした。
なので、昨日の私は、頭の中を空っぽにして、ご神気を感じるとか、神様を感じるとか、そのような状態とは真逆でした。
ああでもない、こうでもない、と脳をフル回転させて、考えまくっていたのです。
すると……ですね、
カニが!
ツツツと歩いてきました。
赤いカニです。
このカニを見た瞬間に、「!」となったのです。
わかった瞬間に、心の中は、「神様ありがとうございます!」という、喜びの感情になっていました。
つまり、頭であれこれ考えていても、わかる能力はちゃんと働く、ということです。
頭の中が空っぽでなくても、わかる能力は「ピッ」と反応し、「!」となることがわかりました。
歓迎のサインは、そういう意味ではいい練習になります。
鳥居をくぐった私は悩みまくりで、うつむいて歩いていたので、神様が答えを教えてくれたのでした。
というか、近くに川がないどころか、小川すらない山の中なのに、なんでカニ? このカニどこから来たん? と驚きました。
こういう山の中なのです。
「お前はそういうのが好きだろう? 歓迎のしるしじゃ」
と、私が歓迎のサインだと知っていることをわかっていて、神様はこう言って大笑いをしていました。
ついでにトカゲも見せてくれました。
神様は本当に優しいですね。
トカゲはすぐに隠れてしまうので、「動かないでね〜、写真を撮るからね〜」と言うと、ピタッと止まって、
「オッケー」と言うまで、じっとしていました。
可愛いです。
というわけで、頭の中は、空っぽにしておいたほうが多くのものを感じ取れますが、
空っぽにできなくても、問題ありません。