私は神社に行ったら、「祝詞」を唱えて、「ご挨拶」をし、「自己紹介」をしています。
鳥居をくぐったところから、神様や眷属にご挨拶をして、自己紹介をすることもありますが、そのような時でも、拝殿では祝詞を唱えています。
どのような祝詞を唱えているのでしょうか? という質問をいただくことがあるので、ちょっと書いておきますと……。
『神様、福運を招くコツはありますか?』と、『“識子流”ごりやく参拝マナー手帖』、この2冊に全文を載せています。
(『神様、福運を招くコツはありますか?』のほうには、祝詞に関しての皆様の疑問が解決するよう、詳しい説明もしています。ちなみに本は、図書館で借りれば買わなくても読めます。)
祝詞を唱えることは、私たち一般人(神職ではないという意味です)ができる、もっとも丁寧な参拝方法です。
祝詞を唱えて、次に、「こんにちは」とか、「初めまして」とか、「本を読んで来ました」「願掛けをしに来ました」「近くに来たので寄らせてもらいました」などの、ご挨拶をします。
それから、自分がどこの誰なのか、自己紹介をします。
願掛けをするのは、そのあとです。
祝詞を覚えていないという方は、「祓えたまえ、清めたまえ」というフレーズを唱えると、軽~い簡易祝詞のような感じで、言わないよりは丁寧、となります。
(時間がない時など、私は祝詞を唱えずこちらを3回言っています)
でも、祝詞を唱えなくても、「祓えたまえ、清めたまえ」も言わなくても、〝失礼ではありません〟。
祝詞を唱えない参拝は普通です。
ですから、唱えなくてもいいと言えばそうです。
ただ、祝詞を喜んでくれる神様もいて、そのような神様に祝詞を奏上することは、ちょっとしたプレゼントになります。
本当に喜んでもらえます。
神様によっては、専用の祝詞がありますが、必ずそれを唱えなくてはいけないというわけではありません。
私が使っているオールマイティの祝詞は、どの神社で唱えてもオーケーですし、どの神社でも喜んでもらえるので、私はこれひとつで全国をまわっています。
伊勢神宮でも、出雲大社でも、山岳系神様がいる山でも、お稲荷さんでも、天満宮でも、すべてひとつの祝詞で参拝していますが、なんの問題もありません。
ニコニコしてもらえます。
祝詞を唱える時に大事なのは、〝声に出す〟ことです。
大声でなくても大丈夫です。
ささやくような、隣の人が「全然聞こえませんよ?」というくらいの小声でいいので、必ず声に出して唱えます。
礼儀正しい参拝を心がけたい、
神様に対して丁寧でありたい、
という方は、祝詞を唱えることをおすすめします。