先日、「江戸」のことをあれこれ書いている本を読んでいたら、1両の価値について書かれているページがありました。
1両でどんなものが買えたのか、どのようなことができたのか、という具体的な換算がされていて、面白かったです。
江戸時代の初期なのか、中期なのか、幕末なのかで違いがあるのでしょうが、その本によると、
お米だと、1石(こく)2斗、買えたそうです。
1石ってどれくらい? と思ったので調べたら、10合で1升、10升で1斗、10斗で1石でした。
1石の容量は180リットルだそうで……
う~ん、よくわからない、というのが、正直なところです。
お米10キロが約66合らしいので、それからザッと計算をすると、おおよそですが、
1石2斗は180キロ分くらいでした。
1両で、
お蕎麦だと312杯食べられて、味噌だったら140キロ買えます。
大福なら1250個、ゆで卵はちょっと高くて250個です。
お風呂屋さんには500回ほど行けて、旅籠(はたご)の中級クラスだと30泊できたそうです。
歌舞伎の桟敷席は17回しか買えませんが、飛脚に書状1通を頼むのは200回できます。
木綿反物は、8.3反買えたので、木綿の着物だったら8着作れたのですね。
ほ~、と思いつつ、見ていると、
じゃのめ傘7.5本と書かれていました。
傘、たかっ! と思いました。
1両で、旅籠には30日も泊まれるのに、傘は7本しか買えないのです。
意外と傘って高かったのですね~。
ああ、それで、お金のない下級武士は、内職で傘張りをしていたのか~、と納得がいきました。
傘は高く売れたからでしょう。
へぇ~、と思ったので、ちょっとした雑談として書いてみました。
※参考文献 「決定版 図解・江戸の暮らし事典」 学研プラス
明日、発売です。