横川の次は西塔に行きました。
ここには大きな釈迦堂があります。
私が以前に参加したことのある、2泊3日の修行体験もこのエリアでした。
駐車場から、道を下って行きます。
ああ、そうだった、そうだった、ここは降りて行くんだったな~、と思いつつ歩き、
「あれ? このエリアって、たくさん歩かなきゃいけないんだった?」とチラッと思ったら、ちょっとですが、う〜ん、しんどいかも〜、という気分になりました。
すると、横を歩いていた最澄さんが苦笑しつつ、
「歩いてこその修行だ」と言います。
「やっぱり歩くのは大事なのですね」
「歩くことが基本だ」
「はい……」
そこで、「にない堂」の写真を撮り、さらに石段を降りて、釈迦堂に着きました。
釈迦堂の中に入ると、荘厳な「気」に包まれます。
ここでお坊さんの指導のもと、何回か座禅ができたことは、ものすごく貴重な体験だったのでは? と思いました。
比叡山での修行体験は、本当に勉強になりましたし、得たものも多く、非常にありがたかったです。(詳細は文庫本の『運玉』という本に書いています)
その後、東塔に行きました。
ここには「開運の鐘」があります。
これは突くべき鐘ですから、ゴォ~ンと鳴らすことがおすすめです。
根本中堂は補修中でした。
お堂の周りが囲ってあって、内陣も補修中だったので、仏様がよく見えなかったです。
さらに団体さんが多く、ごった返していました。
私の東塔のお楽しみのひとつは文殊楼です。
文殊菩薩さんにお話を聞こー♪ と、張り切って根本中堂前の石段をあがって行ったら……拝観中止となっていました。
うわ~、と頭を抱えるほどの大ショックでした。
そういえば、読者さんのメッセージに、中に入れませんでした、と書かれていたような……。
会いたかった仏様に会えないのはショックですね~。
東塔の駐車場のところにあるお土産のお店には、甘味処とお蕎麦屋さんがあります。
甘味処のぜんざい、美味しかったです。
残念ながら仏様の波動は入っていませんが、歩きまわったあとだったので、甘いものに癒やされました。
お土産のお店ではお坊さんの像を買いました。
以前にご紹介した、こちらです~。
比叡山に来ると、最澄さんがはっきりくっきり見えて、コンタクトもしっかりできます。
実は最澄さんと、他の場所で、濃い状態で会えることはめったにありません。
この山が基本、と考えておられるのかな、と思います。
開運の鐘を楽しそうについている人たちや、リュックを背負って山をあちこち巡っている高齢者の人たち、お土産を選んだり、お蕎麦を食べたりしている人たちを見て、
「最澄さん、ここは楽しく参拝できるお山ですね」と言ってみました。
すると、最澄さんは爽やかな笑顔で、
昔は厳しい山だったけれど、こうやって今は一般の人が、ニコニコしながら仏に会いにくる、それがすごく嬉しい、と言います。
仏様に必要以上の恐れを持って、身を小さくして参拝するのではなく、
仏様に会うのが楽しい、あちこち歩きまわってみよう、紅葉も堪能しよう、お土産はどれにしようかな、など、そういうウキウキしながら、楽しみながら、参拝することが一番だと言っていました。
そういう気持ちで仏様に会いに行くことは、本人にとってさまざまなよい影響があり、
仏様のほうも、そのように楽しみながら参拝している人のことを、にっこりと微笑みながら見ているそうです。
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