次に、元三大師堂に行きました。
元三大師堂は、ぱっと見、お堂の外から手を合わせるのかな? という感じですが、靴を脱いで上にあがれます。
あがった左手に授与所があり、ここで本場の「角大師」が買えるのです。
おみくじも、元三大師さんが考案したものだそうで、このお堂(元三大師さんの住居跡)が、おみくじ発祥の地となっています。
私はお願いをしたことがないので、その場にあった張り紙の情報ですが、本来のおみくじは悩み相談みたいなものだったそうです。
で、現代でもこのおみくじをお願いすることができますが、予約制になっています。
元三大師堂から少し歩いた場所にある、元三大師の御廟も、できたら行ったほうがいいです。
以前にも書きましたが、もしも病気の芽を持っていたら、ここで摘んでもらえます。
もちろん、この時も御廟に行きました。
健康に関するお願いをしたのですが、ありがたいことに、どのようにして叶えるのかを見せてくれました。
まず、見えない世界で、いきなり風がびゅうううぅ~と吹きつけてきました。
この時に元三大師さんが、印を切るような感じで、シャッシャッシャとしながら、何か真言みたいなものをブツブツと唱えます。
それから、願掛けをした体の部分を、両手でほわんと包んでくれます。
何かの儀式というか、健康を守るための術をかけたような感じでした。
このあと、個人的な話や世間話をして、会話をしながら一緒に鳥居を出るつもりでいたら、
「そこまでだ」と言います。
元三大師さんは御廟の敷地から外には出ないのです。
なぜかというと、この山は最澄さんの山だからです。
我が物顔で歩きまわったりしない、という配慮なのですね。
比叡山で元三大師さんに会えるのは、元三大師堂と御廟だけです。
これから比叡山に行く方におすすめしたいのは、この横川エリアです。
参拝というか、観光の中心は東塔なのですが、信仰の面からいうと断然横川です。
横川中堂の仏様はご縁をいただきやすく、パワースポットである恵心堂(内部は非公開です)も、時間があれば、ぶらっと行くとパワーがもらえます。
比叡山は広いので、すべてをまわろうとすると、時間がかかります。
初回の参拝で、え? もうこんな時間? 全部まわれない~ となったのは私だけではないと思います。
なので、私は横川からまわるようにしています。
格が高いエリアでもありますし、ここをはずすのはもったいないです。
御廟を出る時に、元三大師さんにお礼を言い、ふたたび最澄さんをお呼びしました。
※続きます。
3月23日発売です。