私が、この世にいる間にやっておきたいことはいくつかありますが、そのひとつがお遍路さんです。
四国八十八ヶ所めぐりは絶対にしたいと思っています。
というのは、四国八十八ヶ所めぐりをしている間、空海さんと一緒にすごせる、空海さんと一緒に歩ける、という貴重な体験ができるからです。
「同行二人(どうぎょうににん)」という言葉をご存じの方も多いと思いますが、
これはお遍路さんが、空海さんと一緒に巡礼しているという意味で、かぶっている笠や着ている白衣などに書く言葉です。
初めてこの言葉を見たのは、もうずいぶん昔のことで、その時は「自分を励ますための言葉かな?」と思っていました。
後年、実際に八十八ヶ所のお寺を、何ヶ所かまわってみたら、本当に空海さんが同行してくれたのです。
同行二人は事実だったんだ〜! と知りました。
八十八ヶ所めぐりは、私はできれば徒歩でまわりたい、と思っていますが、徒歩だと約2ヶ月 かかるそうです。
2ヶ月もの間、毎日歩けるのだろうか……という不安がありますし、そんなに長い期間、旅行はできないということもあります。(費用も相当な額になりそうです)
何回かに区切ってまわればいいのでしょうが、せっかくなので、やる時は一気にまわりたい~、とも考えています。
車でも、10日ほどかかるらしいです。
どうしてここまで四国巡礼にこだわるのかと言いますと、
四国八十八ヶ所めぐりを結願(達成)すれば、空海さんの弟子になれるからです。
八十八ヶ所をまわることは、修行です。
真言宗のお坊さんではない、一般人の私たちが、今世で空海さんの弟子になれる唯一の方法、
それが四国八十八ヶ所めぐりなのです。
足腰が元気なうちにまわりたいと思っていますが、分割するにしても、四国までの移動がたいへんなので、なかなか実行にうつせていません。
ちなみに、空海さんの弟子になっても、自分の持っている宗教を変更する必要はないので、そこは悩まなくても大丈夫です。
宗教世界で弟子になるのではなく、人として弟子になるからです。
空海さんを師と仰ぎ、結びつきも強く、距離的にも近くなれる、そういう弟子です。
たとえばクリスチャンだったら、クリスチャンのまま、空海さんの弟子になれます。
これは、キリストにも、空海さんにも、全然失礼ではありません。
神仏の心の広さは、人間が考えている以上です。
どちらもニコニコと、信仰が広がったことを喜んでくれます。
龍から、龍について、新しく教えてもらったことを書いています。
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