神棚について、基礎的なことがわからないという方がいらっしゃるかもしれないので、ちょっと書いておこうと思います。
神棚の参拝の仕方は、2拍手をして、祝詞を唱える場合は先に祝詞、祈念、2拍手です。(締めの2拍手はしなくても大丈夫ですが、したほうが丁寧です)
3柱を祀っていても、5柱でも、祝詞は1回です。
これは、タイトルのように「我が家神社」と考えるとわかりやすいと思います。
ご祭神が3柱いても、ひとつの神社だと祝詞は1回ですね。
それと同じです。
3社の中にお稲荷さんがいます、というお宅は、普通の祝詞と、稲荷祝詞を唱えてもいいのですが、無理をしなくても大丈夫です。
月に1回で十分です。
(お正月と4月1日、10月1日の年に3回でもまったく問題ありません)
というのは、お稲荷さんも普通の祝詞でかまわないからです。
ちゃんと丁寧な参拝になっています。
では、願掛けもひとつだけなのかというと、ここが我が家神社(神棚)のありがたいところで、願掛けは3柱いれば3つ、5柱いれば5つしてもオーケーです。
神社には、多くの参拝客が……それもさまざまな人が訪れて、たくさんの願掛けが集まります。
よって、多くの願掛けを叶えなければいけない、という神社の神様・眷属はたいへん忙しいです。
そのような神様・眷属と違って、神棚にいるのは、その家の家族だけの神様です。
家族しか手を合わせません。
ですから遠慮なく、3社祀っていれば、3つお願いをしても問題ないというわけです。
神社の窓口となっている神棚でも、3社だったら、3つの神社のおふだを祀っているでしょうから、別々の神社の窓口です。
ということは、3社別々にお願いをすることになるわけで、3つ願掛けをしても問題ありません。
私の母は、私のことを1柱の神様に、弟のことを別の1柱の神様に、もう1柱の神様には父のこと(主に仕事について)を、お願いしていました。
弟が自分の神棚を持ち、私が離婚してからは、弟の代わりに私の息子(母からすれば孫)のことを1柱の神様にお願いしています。(今もです)
神棚の神様にするお願いの基本は、家族を守って下さい、です。
一般の家庭に、神社のご祭神クラスが来ていることは非常にまれで、ほとんどは眷属クラスです。
ですから、大きな願掛けをすると、家族を守るほうが手薄になる可能性があります。
おすすめは「守って下さい」で、事故に遭わないように、病気にならないように、病気になっても早期発見で治るように、みたいな内容です。
家に来てくれる神様は、「守ってやろう」というお気持ちで来てくれています。
なので、そのありがたい思いに沿った願掛けがベストというわけです。