※前回の続きです。
願掛けが叶わない理由⑤
ちょっとだけ変更したほうが成功する、幸せになれる
今回は、たとえ話からです。
ある人が神社にお願いをしに行きました。
「私は言葉を綴ることが好きです。コピーライターになりたいです。この希望が叶いますように!」
一生懸命にお願いをしましたが、願掛けは叶わず、コピーライターにはなれませんでした。
「なんでかなぁ、うまいコピーが書けると思うんだけどな~」
と、本人はあきらめきれません。
実は、願掛けが叶わなかったのは、ちょっとだけ方向を変えたほうが大成功するからです。
言葉を綴ることが好きなだけあって、この人が持っているのは、小説を書く才能でした。
作家になれば、どの作品もベストセラーとなり、映画化もバンバンされて、多くの人を楽しませることができます。
社会に大きく貢献できるのです。
コピーライターの願掛けが叶わないのは、せっかく小説を書く才能を持っているのだから、視線をちょっと変えて、作家を目指してはどうか、ということです。
この場合、何回かお願いしても、叶わない状態が続きます。
それで本人が気づけばいいのですが、気づかなければ、「ああ、残念、気づかなかったか」というわけで、そこで願掛けが叶えられて、コピーライターになれます。(本人が途中で願掛けを変更していなければですが)
もうひとつ、別のたとえ話です。
「私は旅行が好きです。多くの人に旅のよさを知ってもらって、楽しんでもらいたいと思います。どうか、添乗員になれますように」
けれど、願掛けは叶わず、添乗員になれません。
「なんでかなぁ、採用条件はクリアしていると思うんだけどな~」
この場合も、願掛けが叶わないのは、ちょっとだけ方向を変えたほうがいいからです。
旅の楽しみを知ってもらいたいと言うだけあって、持っている才能は、誰もが満足できる旅作り(企画)です。
ですから、旅行会社でツアーの企画をしたほうが、能力を発揮できます。
誰もが日常のストレスから解放されて、ウキウキワクワクと旅を楽しめる、心の洗濯ができる、そんな癒やしのツアーを企画できるのです。
参加したたくさんの人を元気にしますから、多くの人を救うことになります。
となれば、せっかくのその才能を使わないのはもったいない、ちょっと目先を変えてみてはどうか、という意味で、願掛けが叶いません。
けれど、これも、本人がまったく気づかなければ、最終的に願掛けは叶って添乗員になれます。(本人が途中で願掛けを変更しなければ、です)
このように、何回か願掛けをしたのに叶わない場合、ちょっとだけ何かを、どこかを変えてみることも、大事です。
そのほうが大成功する、本人の満足度、幸福度も高いなど、本人にとってそちらのほうが断然いいのであれば、気づかせるために、叶えないこともあります。
「えええーっ! それって、気づくのが難しそう!」と思われるかもしれませんが……
ここで前回の前振り編のお話です。
皆様は自分で思っている以上に、「わかる」能力がついています。
なので、「おかしいなぁ、叶わないのはどうして?」となった時に、〝ちょっと考えてみる〟ことをおすすめします。
先ほどの作家の例だったら、
「広告のキャッチフレーズを考えることも好きだけど、物語を書くことも好きなんだよね」
「子どもの頃、市の作文コンテストで賞をもらったことがある」
みたいなことを考えていって、「あら? もしかしたら、コピーライターじゃなくて作家?」と、気づく(わかる)かもしれません。
ツアー企画の例だったら、
「体力がないから、ハードな添乗員はしんどいかもしれない。ツアー中に体を壊したらどうなるんだろう?」
「旅の計画を立ててる時が人生で一番楽しいんだよね~」
みたいなことを考えて、「企画ができる旅行会社の面接を受けたほうがいいかも」と、気づく(わかる)かもしれません。
重要なポイントは〝ちょっと考えてみる〟ことです。
ちょっとした修正で、よりよい方向へ人生が大きく好転するぞ、という、お知らせの「叶わない」ですから、「あーあ、叶わなかった」で終わらせると、もったいないのです。
願掛けが叶わないパターンはいろいろです。
でも、そこには理由があります。
というわけで、ここからが少し長いので、もう1回続きます。