神社で、手を合わせて祝詞を唱え、自己紹介をし、ご挨拶を……となると、けっこう時間がかかります。
そこそこ参拝者の多い神社だったら、後ろの人に気を使う〜、という方も多いのではないでしょうか。
なるべく早く神前をあけてあげようと、頑張って早口で祝詞を唱えたら、何度も間違えてしまった、あんなにたくさん間違えた祝詞で、ご挨拶になったのだろうか……
と落ち込む方がおられるかもしれません。
そういう時は、お賽銭箱の端っこの、他の人の邪魔にならないところで手を合わせるといいです。
私もそうしています。
手を合わせる場所は、正面だったら、少しズレていても大丈夫です。
ちなみに、お供え物も正面に置きます。
ただしこちらは、お社の正面にある階段、この幅に限定されます。
階段の幅の範囲のどこかに置く、
つまり、階段の幅の内側という感じです。
お供え物は、正面とされる範囲が狭いのです。(お供え物を置く台があるところは、その台の上ならどこでもオーケーです)
ご挨拶をするのは、もっと広い範囲が正面となります。
お賽銭箱の端っこでも、横でも、大丈夫です。
なので、後ろに並んでいる人や、あとから来た人を待たせるのは申し訳ないと思う方は、真ん中を譲って、端でご挨拶をするといいです。
ど真ん中に立たないと失礼だとか、願掛けが叶わないということはありませんので、心配はいりません。
神様も眷属もしっかりと聞いてくれています。
祝詞は棒読みでしか唱えられません、というのも、オーケーです。
ヘタでも一生懸命に唱えるという、そこに意味があるからです。
礼儀正しく挨拶をしようと頑張っているのだな、ということは、神様にも眷属にもわかりますので、まったく抑揚のない棒読みでもかまいません。
ただ、時々でもいいので、自分なりにアレンジして、それっぽく唱えたほうがいいです。
それっぽく唱えているんだな~、とわかってもらえるので、それは「努力」と認識してもらえます。
で、それがもしも、神様や眷属にとって面白いイントネーションだったら、笑ってもらえます。
神様に笑ってもらえたら、一気に周囲の「気」がゆるんで、柔らかく丸くなります。
このチャレンジを繰り返していると、自然と唱えるのが上手になっていきます。