江戸城の裏鬼門の守りとされていた「増上寺」です。
てくてくと歩いて行って、ここに到着したのですが、こちらは「有章院霊廟二天門」でした。
昔の霊廟の門です。
霊廟にしては豪華な門だな~、という感想を持ちました。
多聞天像です。
うわぁ、迫力がありますね!
広目天像です。
仏師の才能を感じます。
衣装の彫刻もすごいのですが、表情が! 生きているようです。
えっと? 私は今どこにいるん? と迷子になりかけていたら、マップがありました。
三解脱門です。
大きすぎて、正面から撮れませんでした。
道路を渡って、向こうのほうまで撮影しに行くのが面倒で……この角度のみです。
中に入ろうとして、
大きな灯籠があることに気づきました。
魚市場、でしょうか。
可愛いですね。
門をくぐった正面に大殿があります。
境内図ではコンパクトなお寺に見えますが、広大な敷地です。
後方には東京タワーがそびえていました。
補修中で大殿が囲われていたため、絵にならないのが残念です。
大殿には阿弥陀如来坐像が安置されていました。
大殿から見た、三解脱門です。
こちらは「鐘楼堂」です。
横にあった木が、ものすごくいいエッセンスを放出していました。
予想外だったので、ヤッホー! と大興奮しました。
こちらは「安国殿」です。
家康公の念持仏として有名な「黒本尊阿弥陀如来」が安置されているそうですが、秘仏です。
年に3回だけご開帳されるそうです。
ワクワクしながら、墓所に向かいます。
境内のあちこちから東京タワーが見えていました。
お地蔵さんの数がすごかったです。
お寺によってはこのように供養されていても妙に暗かったりするのですが、ここのお地蔵さんたちは色鮮やかであり、見えない世界でも明るかったです。
増上寺のお地蔵さんは水子供養地蔵ではなく、「子や孫の無事成長を祈って立てたもの」だそうです。
それで暗くないのですね。
徳川家墓所です。
正面の門は旧国宝で、「鋳抜(いぬき)門」というそうです。
迫力ある龍ですね~。
6代将軍の宝塔前「中門」を移築したと書かれていました。
こちらはこのあたり一帯が焼失する前のマップです。
本来は将軍ひとりひとりに、そこそこ大きな霊廟が建てられていたのですね。
門に施されている彫刻がすごいです!
柱の龍が超カッコイイです。
ん?
あれはなんだ?
ということで、拡大してみました。
子どもが幼い子を背負っているのでしょうが……
うまく写っていないので、何かが背中に乗っかっているように見えます。
ひ~~~! と一瞬、固まりました。
話を戻しまして、ここに立つと、お墓であることがよくわかります。
供養塔が立っているだけの、形として供養をするところ、ではなく、墓地なのです。
「いるなぁ」ということを一番に思いました。
多くの人が生まれ変わらずに〝ここに〟いるのです。
私は生まれ変わらない人物の心の中を、深く考えたことはなかったので、ここでの会話は勉強になりました。
徳川家墓所を拝観すると、かつての御霊屋の写真を絵葉書にしたものと、当時の増上寺のイラストマップがもらえます。
大殿で質問をすれば、大きな阿弥陀さんが出てこられ、丁寧になんでも教えてくれます。
鬼門について、詳しいことを教えてもらいました。
鬼門を押さえる仕組みがわかって面白かったです。
11月25日発売です。