日常生活でできる、簡単な修行をひとつ、ご紹介します。
あ、でも、これは、一気にガバーッと、飛躍的に霊格を上げるものではありません。
たとえ話で言うと、マラソンの距離が大きな修行……空海さんなどの高僧がする修行だとします。
よーし、頑張るぞー！ と思っても、一般人は 42,195キロをいきなり走ったら、とんでもないことになります。
なので、最終的にそれだけの距離を行くとしても、無理をせず、小さな一歩をコツコツと積み重ねます。
小さな一歩でも、数が集まれば、いつかはマラソンの距離になるからです。
その、小さな一歩は「ちょっとしたプラスを心がける」ことで、達成できます。
たとえば、お店の人に親切にしてもらったら、お礼を言うと思います。
「ありがとう」とひとこと言ったあとに、ちょっとしたプラスとして、「にこっ♪」と笑顔を添えます。
お礼はにこやかに言うとは思いますが、言ったあとで、さらに、にっこり♪ のおまけをつけるのです。
これで、小さな一歩をひとつ、貯金できます。
子どもが頑張って何かをやり遂げたら、褒めてあげると思います。
「えらかったね、よく頑張ったね～」と言ったそのあとで、ちょっとしたプラスとして、「お母さん、嬉しい♪」と言ってあげると、小さな一歩を貯金できます。
夫や妻が、何かを手伝ってくれた……
たとえば、夫が食器を洗ってくれたとか、妻が洗車してくれたとか、何かをしてもらったら「ありがとう」と言うと思います。
その時も、「ありがとう」だけでなく、ちょっとしたプラスとして、「〝いつも〟ありがとう♪」と言ってみるとか、本当にささやかなことでいいのです。
相手の心が、一瞬でも、フッとゆるむ、あたたかくなる、それだけでオーケーです。
神社に行って、狛犬に乗っているゴミを取るのも、
どこかで無料のパンフレットを１部もらった時に、残りを整えておくのも、
走って来ている人のためにエレベーターの「開」ボタンを押してあげるのも、小さな親切、小さな修行です。
誰かのことを思って、何かをする……それは自分の魂を高める行為なのです。
できる範囲でする小さな修行を心がけることが、無理をしなくていいので、おすすめです。