取材から帰った翌日、さっそく病院に行って、お医者さんに副作用の話をしました。

 

降圧剤の服用は継続するつもりだったので、薬を変更してもらいたい、ということを伝えました。

 

すると、お医者さんが……

 

「薬、やめます?」と、いきなり言ったのです。

 

え? やめる? びっくり

 

「飲みたいですか? 飲みたくないでしょう?」

 

へ? なに? その質問? びっくりびっくり

 

ええ、正直に言うと飲みたくありません……と本音を言うのはどうかと思ったので、不安に思っていることを質問しました。

 

「飲まなくても、大丈夫なのでしょうか……」

 

というか、どうしてお医者さんがこのようなことを言ったのか、意図がまったくわかりませんでした。

 

「飲みたかったら出しますが、飲みたくなければ様子を見てもいいですよ。どうします?」

 

ええーっ! それ、どういうこと!? びっくりびっくりびっくり と、驚きました。

 

なんだかちょっと……変な言い方です。

 

でも、怒っているとか、機嫌が悪いわけではなさそうでした。

 

ここで、「あっ!」と気づきました。

 

患者が勝手に判断して、飲むのをやめてはいけないという降圧剤です。

 

お医者さんのほうから、「やめてもいいけど?」と言われたことは、やめられるチャンスだということです。

 

「では、やめて、様子を見ることにします」と答えました。

 

しかし……

 

やめたら血圧がまた上昇するだろうな、ということは冷静に思いました。

 

帰宅して、このことをじっくりと、真剣に考えました。

 

この流れにもっていってくれたのは、空海さんでしょう。

 

どう考えても、数値が高いのに、「薬をやめましょう」と、医師は言わないように思います。

 

もしも何かあった場合……たとえば脳出血で倒れたら、薬をやめましょうと言った医師は責任を問われます。

 

あの不自然な言い方は「?」でしたが、空海さんが言わせたのだったら、納得です。

 

患者である自分からやめることはできないと私がしつこく言ったので、お医者さんから言わせたのだと思います。

 

しかし、ここで問題が出てきました。

 

薬を飲まないということは、血圧は下がらない、ということです。

 

下げるには、自分でなんとかするしかありません。

 

下げなければ、病気になる可能性が大いにあります。

 

「減量できた話②」に書いた利用者さんのように、一瞬で人生が変わる重篤な病気になるかもしれません。

 

体が不自由になったら、山には登れませんし、あちこちの神仏に会いに行くのも難しくなります。

 

ほぼ寝たきりになったら、ひとりで暮らせないのでは? とも思いました。

 

元夫か息子、もしくは親のお世話にならなければ生きていけないかもしれないのです。

 

ああ、これは本気で……気合を入れて……

 

〝自分で〟なんとかするしかないのだ、と悟りました。

 

※続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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