※前回の続きです。
霊格が上がって、魂の位置が高くなると何がいいのかと言いますと……。
死んだあとのことは本に書いたので、そちらを参考にしていただくとして、
生きている今は「神仏からのアドバイス」がそのまま受け取れるようになる、ということです。
これは、神仏の声が聞こえるようになる、という意味ではありません。
「魂」が、神仏からのアドバイスを受け取って、その内容を理解できるようになるのです。
たとえば、仲良くしている会社の同僚が、近い将来、意地悪になり、足を引っ張られる、大きなダメージを受ける……となれば、ご縁をくださっている神仏は警告をしてくれます。
警告は頻繁にしてくれるのですが、普通の状態だと、その警告に気づくことは難しいと思われます。
けれど、霊格が高くなれば気づけるようになるのです。
霊能力などを使わなくても、「魂」がしっかりと警告の内容までキャッチできるからです。
警告をキャッチできたら、その同僚との会話で「あれ? 今のセリフ、かすかにだけど、トゲがない?」と、気づいたり、その同僚がわからないように人に意地悪しているところがチラッと見えたりします。
なんとなく距離を置いたほうがいいのかも? と思うようになって、のちに思いっきり深く傷ついたり、大きな被害をこうむることがなくなるわけです。
道でタクシーを待っていて、たまたま来たタクシーに乗ってしまうと事故に遭う、という緊急時でも、魂が警告を受け取れれば、事故を予感しなくても、「バスにしよう♪」と、迷うことなくタクシーをバスに変更します。
もしも、警告をうまく受け取れなくて、気づかずにタクシーを拾おうとしたら、ご縁をくださっている神仏は無理やり本人を下痢にして、トイレに駆け込ませたりします。
トイレで用を足している間に、時間の調整がされて、事故に遭わないようにするわけです。
どちらにしても助かるので、同じだと思われるかもしれませんが、警告を受け取れるようになれば、腹痛でウンウン唸りながら下痢をしなくてすみます。
引ったくりに遭って、銀行でおろしてきたお金を取られるという場合も、魂が警告を受け取れれば、引ったくりに遭うかも? という予想はできなくても、違う道を歩きます。
でも、その警告を受け取れなければ、ご縁をくださっている神仏は、本人を転ばすなどの、何かアクシデントを起こさなければなりません。
スッテンコロリンして膝をすりむき、イテテと傷を見て、それから散らばったバッグの中身を拾う……この時間の調整で、引ったくりに遭わずにすみます。
けれど、ここでも、自分でわかれば「こっちから行ってみよう♪」と、道を変える……それだけですむわけです。
転んで「イテテ」となる必要はありません。
守護霊が警告をする時も、よほどの霊能力がある人以外は、意識に働きかける方法でしか本人に知らせることができません。
でも、霊格が上がれば、守護霊からの警告も、もっともっと受け取りやすくなるのです。
守護霊は細かいところまでサポートしてくれるので、危険を避けるだけでなく、少しでもマイナスに働くようなことからも守ってくれます。
神様同士が会話をする時は、言葉を交わすのではありません。
一瞬で意識の交換をします。
この説明は非常に難しく、人間の言葉に無理やり当てはめると……テレパシー、みたいな感じでしょうか。
霊格が高くなっていくと、神仏という存在に近づいていきますから、徐々に、少しずつ、これができるようになっていくのです。
意識の上(脳)ではわからなくても、「魂」は受け取った警告やアドバイスを理解できるようになります。
だからといって、そうなるためには、人格を高めなくては! 素晴らしい人にならなくては! 私はまだまだだわ! と思わなくてもいいのです。
人と接する時はニッコリすることを心がけてみる、道に落ちているゴミをひとつ拾ってみる、コンビニで釣り銭の小銭を寄付してみる、信仰心をピュアに保つために大好きな神仏に会いに行ってみるなど、そのような小さなことで十分です。
それをコツコツと積み重ねることで、霊格は上がっていきます。