ひとことで言えば、お供え物は、ものすごーーーーーーく喜んでもらえます。
神様は、人間のように食事をしないので、お供え物は、必要ないといえば必要ないです。
ですから、お供え物をまったくしなくても、何の問題もありません。
叱られることはありませんし、お供え物をしないことで神様のパワーが落ちる、なんてこともありません。
必要かどうか、で言えば、必要ないのです。
けれど、美味しいものをお供えすると、神様はそれでくつろぐことができます。
リラックスモードになれるのです。
お供え物をした、その人の気持ちを嬉しく思われて、ニコニコと笑顔にもなります。
お供え物をするということは、その神様に対して深い信仰心を持っている、ということだからです。
神様は、お供えされた食べ物やお酒で、癒やしタイムをエンジョイされます。
眷属がいる神社だったら、眷属が、それはもう大喜びです。
神様にお供えをしたものは、眷属に分け与えられるので、眷属たちは「ひゃっほぅ!」とノリノリ状態になります。
特に、日本酒(焼酎など他のお酒は喜んでもらえませんので、ご注意下さい)を持っていくと、眷属たちはそれで酒盛りをします。
あ、でも、量はカップ酒1本で十分です。
神様世界には、物理的な分量のままで届くのではありませんから、どんなに眷属がいても、足りないということはないのです。(社務所があるような大きな神社だったら、カップ酒をお賽銭箱の上などに置くことはルール違反のように思います。大きな神社や参拝者の多い神社は、社務所に日本酒の一升瓶を奉納することをおすすめします )
社務所がない、もしくは、普段は社務所が閉まっていて誰もいない、参拝者が少ない、そのような小さな神社だったら、カップ酒と鯛のお刺身などをお供えすると、眷属は束の間の宴会をして楽しみます。
その後、「うりゃりゃーっ!」と、元気にお仕事を頑張ります。
お酒が苦手な眷属もいるので、甘いもの(お饅頭など)をひとつあげておくと、さらに親切です。
それから、これは最近知ったのですが、お供え物は、神様がお出かけをする際に「手みやげ」として持っていくことがあるそうです。
こちらに関しては、本の取材で知ったことなので、本に書きますが、そういう意味でも、お供え物は大変喜ばれるものであり、人間が神様に、して差し上げられるもののひとつです。
堅苦しく考えなくても、リンゴ1個でも、みかんひとつでも喜ばれますから、できる時にちょっとでもお供えをするといいと思います。
ちなみに、お供え物は「持ち帰る」ことが礼儀として正しいので、置きっぱなしにしないようにします。
※次回は、「仏様へのお供え物」についてです。