たまに「前世の記憶がまったくないんです」と書かれたメッセージをいただきます。
ヒントになるかもしれない古いものをあれこれ見ても、なつかしいと思うことがないため、「ヒントすらまだ手に入れていません」という方が多いです。
このような場合、今回が初めての人生なのだろうか? と悩んでしまう方がいらっしゃるようです。
もちろん、初めての人生という人も世の中にはいます。
けれど、私にメッセージをくれている時点で、その方は初めての人生ではありません。
スピリチュアルに興味がある、神仏が好き、神社仏閣に参拝したら心地よく感じる、神様や仏様が「いる」ことを信じている……
などなど、そのような方は、初めての人生だったり、人生を数回しかしていなかったり、ということはありえないのです。
数からいえば、かなりの転生をしています。
ですから、学びも多く経験しています。
なぜ、神仏や見えない世界に興味がある人は、生まれ変わった回数が多いといえるのかといいますと……これは逆から考えたほうがわかりやすいです。
生まれ変わった回数が多い、イコール、あちらの世界と現実界を、何度も行ったり来たりしている、ということです。
見えない世界に「帰る」という「亡くなる」経験の数も多いわけです。
人間は、あちらの世界に帰った時は、興味シンシンであれこれ観察しまくっています。
そこで知ったいろんなことを〝魂〟は、しっかりと覚えます。
たとえば、霊格を高くして帰るとご褒美の特典があるとか、頑張って生きたら守護霊と感動的な涙の再会ができるとか、現実界で良いことをしたら何倍にもなって返ってくる、とかです。
魂は、このようなことをたくさん知っています。
さらに、前世の「人生」で学んだ多くのことも忘れていません。
生まれ変わった人間の脳には、これらの記憶は一切ありませんが、魂は知識豊富なのです。
で、それを人生に反映させたい、せっかく生まれ変わった人生だから間違った生き方をしたくない、というわけで、神仏やスピリチュアルに興味を持ちます。
魂は、脳に直接、指令を出せませんから、「感情」として浮かび上がらせています。
その結果、見えない世界に「興味が湧く」のです。
興味が湧いて、いろんな情報に接する中から、魂は、魂が良いと知っていることを受け入れます。
人生のどこかで、見えない世界の仕組みを思い出そう! そこからより良い人生を歩もう! と計画している人もいます。
興味があるということは、それはその人にとって「必要」なことなのです。
というわけで、話を戻しまして……
私にメッセージを送ることは、見えない世界や神仏に興味があるということであり、
それはその世界を〝魂が〟よく知っているからなのです。
そのような方の人生が、たった数回ということはありえません。
前世は時期が来たら一気に思い出すのかもしれませんし、つらい人生の印象が強いので思い出さないほうがいい、もしくはその逆で、ものすごーく恵まれた人生が印象深いので思い出さないほうがいい、ということもあります。
もしも、生きている間に、ひとつも思い出せなくても、あちらの世界に帰ったらすべてわかりますから、その時の「お楽しみ」として、とっておくのも悪くないのでは? と思います。