ある大きな病院でエコー検査をした時のことです。
それまで全然、まったく眠くなんかなかったのに、横になって検査が始まると……
いきなり睡魔に襲われました。
それが抵抗できないほどの睡魔で、おかしいなと思いながらもウトウトしました。
現実世界を見つつも、眠くて半分寝ているような状態でいたら……
女の子が出てきました。
検査室の中を走り回っているのです。
8~9歳くらいです。
あれ? 子どもがいるんだ~、と思っていると、次に、病院の地下(1階より下です)の空間にたくさんの人が重なって〝いる〟のが見えました。
あかん、あかん、これは見たらダメなやつだ、と必死で意識を現実に置いて、しっかり目を覚ますと、すべてがス~ッと消えていきました。
たぶん、その病院で亡くなった人たちだと思います。
まだ病院にいるんだ……と思うと、なんとも言えない気持ちになりました。
女の子は幽霊だったのですが、苦しんでいるようには見えませんでした。
ハツラツとした感じで走り回っていたのです。
だからきっと、自分で成仏していくだろうと思います。
重なっている人は苦しそうでした。
亡くなる時の「念」というか、「思い」で、ここまで違うのだな、と改めて思いました。
「痛い!」「苦しい!」と、それだけをものすごーく強く思ってしまうと、それが「念」となって自分を引っ張ります。
亡くなるその瞬間は、痛みも苦しみもパッと消えますから、そこで「消えた」ことを自覚したほうがいいです。
原爆で亡くなった幽霊は、必ず、と言ってもいいくらい、苦しんでいます。
たぶん、つらい印象が強いせいだと思います。
そして、水を飲みたがります。
水を求めて、幽霊になっても延々とさまよっているのです。
亡くなるその時に「念」を強く持ってしまうと(憎いとか悔しい、という念もそうです)、その念が現実界へと引っ張るため、成仏ができません。
痛かったり苦しかったりするのは、自分の「念」の作用なのです。
最期のその瞬間は、痛みも苦しみも必ず消えますから、「消えた!」ということを、しっかり心に刻みます。
亡くなる瞬間に解放されたら、そのあとは、もう痛みや苦しみとは無縁ですから、そのことも知っておいたほうがいいと思います。
(亡くなったあと、万が一、迷った時はどうすればいいのか、などは『死んだらどうなるの?』という本に書いています)
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