私の読者さんは本当に信仰心の美しい方が多いです。
参拝に行ってもらいたいな~、と思う神仏について書くと、必ず、行って下さる方がいます。
それも、本を読んですぐ! という方もいらして、頭が下がります。
なので、神仏に話をする時も、「本に書くと、私の読者さんは必ず来てくれます」と胸を張って言っています。
そこには絶大な信用があるのです。
最近、いただいたメッセージに、ご主人、お子さんと一緒に祐徳稲荷神社を参拝したお話が書かれていました。
読者さんは、私の本を読んで、祐徳稲荷の脇参道にいるお稲荷さん方が、「手を合わせなくてもいい。歩くだけでいい」と言っていることを知り、この参道を歩きたかったそうです。
それも、CDをかけながら、です。
歩きたい! と3回ほどチャレンジした時は、もろもろの事情で脇参道を歩けなかったそうですが、先日、やっと叶いました! というメッセージが届きました。
前を通ってもらうだけでいい、と、けなげに、遠慮がちに言っていたお稲荷さん方です。
「稲荷祝詞」や「大祓詞」を、それも本物の神職さんが唱える祝詞を聞くことができて、どんなに喜ばれたことだろう! と思うと、涙がドバーっと出ました。
実際にお稲荷さんに会って、寂しいお稲荷さんを見ている私としては、もう本当に感謝しかありません。
私が祐徳稲荷に取材に行った時は、まだCDを発売していなかったのです。
以前に書いたことがありますが、源九郎稲荷神社では、社務所の男性が、
「参拝者の方が帰る間際に、手を振るから不思議に思っていたら、子ギツネさんに手を振ってはったんやな~。嬉しいな」
と、言われたそうで、それを聞いた読者さんが、私に教えてくれました。
いい話ですね。
私は鳥居のところで、振り返って「ありがとう」と、お礼を言うことしか思いつきませんでしたが、そうか、手を振ってあげたら子ギツネさんたちも見送って良かったと喜ぶし、その光景を見ている眷属や、源九郎お稲荷さんもほっこりと嬉しいだろうな、と思いました。
私の書いたものを疑うことなく、純粋に信じて、参拝に行かれる読者さんは信仰心がものすごく透明でピュアです。
そのような信仰心を持った人は、神社仏閣に行くだけで、神仏に喜んでもらえます。
なにか失敗したかも? とか、失礼をしたかも? と、悩まなくても大丈夫です。
行くだけで喜んでもらえるのですから、ニコニコと「こんにちは~」と行って、「ありがとうございました~」と帰れば、それで十分なのです。
縁起のよい赤富士に後光がさしている表紙です。
2021年が皆様にとってよい年になりますように、と心を込めて制作しました。