※この記事は個人的見解です。
仏教関係者や僧侶の方とは意見が違うかもしれないことを先にお断りしておきます。
ずいぶん前から時々いただいてきた質問ですが、護符に期限はありません。
おふだやお守りと違って、波動が入っていないからです。
仏教の護符は波動が入っていないので、仏様やお寺ともつながっていません。
護符は、護符自体が効力を持ったものとして、独立して存在しています。
ですから、貼らなければ、効力を発揮しませんし、貼ると、護符が勝手に力を出して効く、というわけです。
では、貼ったあとのそのパワーは、永遠に続くのかといえば……はがさなければ続きます。
家の柱や壁に貼って、まったくさわらなかったら、ずーっと効くのです。
しかし、はがしたら、そこで終了です。
はがした護符はただの紙きれになります。
違う部屋や、転居先に持っていって貼っても、効果はゼロです。
護符は再使用することができないのです。
私が以前比叡山で購入したものは、引っ越しをする時にはがしたので、そこで護符の効力がなくなりました。
それで、新しい角大師がほしかったのです。
では、保管した状態の護符……購入して、紙袋から出さず、紙袋に入れたまま、しまっておくのはどうなのかといいますと、こちらも期限はありません。
波動がないので、波動が消えるお守りやおふだとは違うのです。
貼ることに関していえば、裏面にノリをつけて貼る、というのが理想です。
これが本来の貼り方です。
「いや、それは、賃貸なので無理です」というお宅も多いと思います。
我が家もそうです。
なので、私は押しピンを使っています。
おふだだったら、穴をあけた透明のビニール袋に入れるのはアリですが、護符はナシです。
壁か、柱か……「家」の平らなところに貼らなければ力を発揮しません。
押しピンを使ってもいいの? と思われた方がいらっしゃると思いますが、おふだだったら「絶対に、ダメ!!!」です。
けれど、護符はおふだとは種類が全然違います。
完全に別物なので、問題ないのです。
さすがに角大師の絵の部分を刺すのは、ブー! ですが、端っこだったらまったく問題ありません。
新しい角大師は護符として効果を発揮し、守ってくれています。
5年前からしつこく言っておりますが、本当にたよりになる護符なのです。
はがさないかぎり効果が続くので、このマンションは引っ越しするまで、これで大丈夫、というわけです。
貼っている場所は、玄関の中、ドアのほうに向けて、です。
私は、玄関に神社のおふだを置いておりません。
角大師1枚で十分だと思っているからです。
神社のおふだも置きたいという方は、壁面を変えればオーケーです。
元夫は喜多院で角大師を見て、むちゃくちゃ怖い顔やん!!! とビビり、この怖さなら悪いものを寄せつけないはず……と、購入していました。
私は角大師を可愛いと思っているので、意外な感想に驚きました。
でも、本来は怖いものなのです。
平安時代の当時、都で流行っていた疫病を止めるため、元三大師は疫病神を退治することにしました。
静かに禅定に入った大師は、角の生えた鬼に変身し、そのお姿は……超怖かったそうです。
お姿を描き写すように言われたお弟子さんたちはみんな、恐怖におののいて、描くことができませんでした。
その中にたったひとりだけ、鬼の姿を描き写すことができたお弟子さんがいて、そのおかげで、この護符が誕生したのです。
角大師の護符は、都のあちこちの家の戸口に貼られたそうです。
この護符のあるところは、疫病神が恐れをなして寄りつかず、やがて猛威をふるった疫病の流行は終焉をむかえた……とのことです。