親しい人が亡くなって、位牌のお世話をすることになった、けれど「家系」が違う……という部分で悩まれている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

どういうことかと言いますと、自分の両親や子どもなどは同じ家系ですが、イトコになると家系が違うわけです。

 

イトコの位牌をみることになったけれど、家にある仏壇は両親が入っていて、家系が違うのでどうしよう……という悩みです。

 

私のような出戻りもそうですね。

 

両親のあとは弟が継ぎますから、一度家を出て他家に嫁いだ私が、両親から弟一家へ、そして甥っ子へと続く仏壇に入るのはちょっと違う……と、昔の人だったらそう考えると思います。

 

籍を入れていない事実婚の2人はどうなるのか、夫からすると奥さんの親を自分の親の仏壇に入れていいのか、両親が離婚して別々の家になったけれど供養をするのは自分しかいない、この場合、同じ仏壇でいいのか……など、いろんな事情があると思います。

 

これは叔母の家でのお話です。

 

何年か前に、久しぶりに叔母の家に行った時に、「仏壇、これでいいか見て」と言われました。

 

「?」と仏壇の前に行くと……。

 

立派な仏壇のその中には、ど真ん中に叔母のお姑さんの気配がしていました。

 

お舅さんもいるはずなのですが、亡くなったのがはるか昔なので、お姑さんが前面に出ている空間になっているのです。

 

生前のお姑さんは強い性格だったので、ご先祖様になってもそこは相変わらずだなぁ、と思っていると、その横に雰囲気の違う位牌がありました。

 

「ん?」と思った時に、それは他家の位牌で、面倒を見る人がいないから引き取ってあげた、と叔母が説明をしてくれました。(たしか叔母の夫である叔父のイトコとかなんとか言っていたように思います)

 

家系がちがう位牌を一つの仏壇に入れても大丈夫なのだろうか? と心配していた、と言っていました。

 

叔母の家の仏壇は大きいので、スペースに問題はありません。

 

心配しているのは、中にいる故人が仲良くしているのかどうか、ということです。

 

もう一度、よく見ると、やっぱりお姑さんが「ここはうちの仏壇よ」という家主っぽい感じで、真ん中にどーんと「気」を張っています。

 

横にある他家の位牌の人は、「すみません、お邪魔しています」みたいな、ちょっと遠慮がちにいる、という感じでした。

 

気を遣っているな~、とわかるくらい謙虚なのです。

 

でも、仲良しです。

 

「うちの仏壇にいてもいいわよ」というお姑さん、「ありがとう、ちょっとお邪魔させてもらいますね」という他家の故人、どちらも成仏したご先祖様ですから、そこは仲良くうまくやっているのです。

 

仏壇を2つ置くとなると、購入費用もかかるし、場所は取るし、お世話も大変です。

 

そこまでしなくても大丈夫です。

 

ご先祖様は成仏して、人間だった時よりもはるかに性格が丸くなっています。

 

ケンカをすることは、まずありません。

 

「ンモー、嫌やわー、他家の人が入って来て。我が家の仏壇やのに」とか、「うわ! ここ居づらいわー、別の仏壇を用意してくれないかしら!」などという負の感情は持たないのです。

 

ですから、家系が違う位牌を一つの仏壇に入れても問題ありません。

 

ただ、手を合わせた時に、本家には「ありがとう」と言い、他家には「仏壇を2つ置けなくてごめんなさい」と言っておくと、どちらも「いいよ、いいよ」「気にしないで~」「いつもありがとう」と返してくれます。

 

人間がどちらにも申し訳ないと思っていると、ご先祖様のほうはますます仲良く丸くいくようになるのです。

 

私の実家の仏壇には、父方の祖父と、母方の祖父母、さらに私が子どもの頃に住んでいた家に出た幽霊を成仏させた位牌もあります。

 

家系はぐちゃぐちゃですが、なんの問題もありません。

 

みんなで仲良く仏壇に顔を出しています。

 

他家の位牌が同じ仏壇内にあっても、仏壇の中で暮らしているわけではありませんから大丈夫なのです。

 

それよりもご先祖様は供養をしてもらえることのほうがありがたいわけです。

 

その供養をしてくれる人が、供養をしやすいようにと仏壇を一つにしているので、文句を言うとかそういう問題ではないことはわかっておられます。ニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

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