前回書いた「仏棚」と仏壇を、同じだと思っていらっしゃる方がおられるかもしれませんが……
全然違います。
仏棚は仏様と道がつながった仏像を安置する棚です。
波動が高いですし、須弥山や浄土などの、仏様がいる場所とつながっています。
お寺のご本尊と変わりません。
一方、仏壇は成仏した故人とつながっています。
仏壇は須弥山や浄土ではなく、成仏した人がいる世界とつながっているのです。
というわけで、この2つは全然違います。
仏壇も神棚と向かい合わせに設置しないことは仏棚と同じですが、こちらは〝できれば〟同じ壁に設置することも避けたほうがいいです。
これは〝できれば〟避けたほうがいいですよ~、程度です。
絶対にダメ! ではありません。
古くから同じ壁に設置していますとか、先代からこうでした、というお宅はそれでいいと思います。
家の間取りで仕方なく同じ壁面です、というのもかまわないです。
〝できれば〟なので、できないお宅は気にしなくても大丈夫です。
神棚が「神社の窓口」というお宅は、仏壇と同じ壁面でもまったく問題ありません。
でも、たとえば、神社の窓口だった神棚に、神社から眷属が来てくれて、ずっとその家を守ることになった……という時に、
「仏壇が同じ壁面だとちょっと居心地がよくないなぁ……」と、思うことがあります。
神社から来たばかりですから、そのように感じてしまうのです。
そういう場合は、「位置を変えてもらえないだろうか」ということを、眷属がわかるように示してくれます。
その家の人が気づくようにサインを出すのです。
「それで、もしも、気づかない場合はどうなるのでしょうか?」
と、心配される方がいらっしゃるかもしれませんが、そうなると眷属のほうがあきらめてくれます。
「気づかないのか…… 仕方ないな~、まぁ、いいか」と。
そのうち仏壇が同じ壁である環境に慣れますから、気づかなくても、心配はいりません。
繰り返しになりますが、〝できるのであれば〟別の壁面に設置したほうがいいですよ~、という程度なのです。
※続きます。
次回は神様(神社)のおふだと、仏様(お寺)のおふだの位置についてです。