配偶者が亡くなった時に、お骨を練り込んだメモリアルペンダントを作ったけれど、ずっとしまったままにしています、どうすればいいのでしょうか、というメッセージをいただいたことがあります。
お骨を練り込んだものは「遺骨」を入れているわけで、それは言い方を変えると……たとえ焼却をしていても、遺体の一部分を練り込んでいるわけです。
故人にとって遺骨は納骨されるべきものです。
さらに、ご自身にとっては、遺体の一部分を身につけていることは、波動の観点から言って、いいこととは言えません。
では、「本人に返します」となった時に、その作ったものをどうするか……ですが、一番いいのはお墓に入れることです。
いや、それはちょっと難しいです、という場合は、お寺に持っていって、処分をお願いします。
それも費用が痛いので無理です、という場合は、海に流します。
山の中とか、どこかお墓とは全然違う場所に埋めてはいけませんし、ゴミとして捨てるのもNGです。
もしも海が遠ければ、大きな川でも大丈夫です。
川は海に流れ込むからです。
あちらの世界にいる故人が困らないように、確実に処理をするためには、仏様の力をお借りするといいです。
流す前に、お地蔵さんの真言を何回か唱えて、その場に来てもらいます。
そのためには、真言は事前に授かっておき、ご縁ももらっておきます。
お地蔵さんは亡くなった人のお世話をしていますし、お地蔵さん本人が活動的なので、来てくれやすいのです。
空海さんはさらに輪をかけて活動的ですから、空海さんでもいいと思います。
事情を話して、「よろしくお願いします」と言えば、仏様がちゃんと処理をしてくれます。
これで何の心配もいりません。
海は次元が違うあちらの世界とつながっています。
お盆に戻ってきたご先祖様にお土産を持たせてあげることも、海を利用すればできます。
ちゃんとした手順で海に流すと、たくさんのお土産を持たせてあげることができるのです。
(「死んだらどうなるの?」という本に詳細を書いています)
海は、成仏したご先祖様の世界だけでなく、神様の世界ともつながっています。
出雲大社の神在祭は、海を通じて大勢の神様が出雲に行かれます。
稲佐の浜が出雲の玄関口となっていて、ここで神迎神事が行なわれるのは、そのためです。
あちらの世界の良いほうだけでなく、海は幽霊の世界ともつながっています。
なので、海中で幽霊に足を引っ張られたり、抱きつかれて沈められそうになったりするわけです。(お盆前は特に注意が必要です)
というわけで、あとで処分ができるとはいえ……
遺骨……遺体の一部を身につけることは、身につけている本人にとって決して良いこととは言えませんから、私だったら……絶対にしないかな、と思います。