※前回の続きです。
神棚にいる神様が伝えたいことは、大きく分けて何種類かあります。
まずは、前回お伝えしたように、神様からの「ありがとう」です。
次に、その家の人が、何かを頑張っているのにうまくいかない、運気が低迷している、などで落ち込んでいる場合は、励ましをくれます。
良心に従って一生懸命に生きている人には、お褒めの言葉をくれることもあります。
でも、もっとも多いのは「気をつけなさい」です。
「ありがとう」や励まし、お褒めなどをくれる時は「榊がなかなか枯れない」とか、「榊の花」で表現することが多いです。
神棚の前に立ったら、どこからか芳香がするということもありますし、ロウソクの炎がしゅ~っと伸びることもあります。
ロウソクの炎が妙に明るく輝いて見える、輪郭が大きく見えるなどもそうです。
人間がちゃんと「よい方向」に受け取れる、そのような現象を起こします。
では、「気をつけなさい」の場合はどうかと言いますと、こちらはお供え物をしている時に、〝神具〟を落とす、倒すことが一番多いです。
〝神具〟とは、お皿やふきんのことではなく、ロウソク立てとか、榊立て、お神酒入れ(瓶子)、お水入れ(水玉)などです。
落とした! 倒した! となると、「うわぁ、しまった! どうしよう……」みたいな気持ちになるので、それで「気をつけなさい」に気づけるようにしています。
榊が片方だけ枯れるというのは、「気をつけなさい」のように思われるかもしれませんが、ちょっと違います。
この場合、その前によく観察することをおすすめします。
榊の水を替えないで、神棚にあげっぱなしだと、榊は比較的早く枯れます。
(神棚を持っていた当時の私は普通にあげっぱなしでした。親戚もこちらのほうが多いです。榊のお手入れをしないことは悪いことではありません。ちなみに一旦神棚から降ろせば、ハサミを入れてキレイに整えることはまったく問題ありません)
たとえば、神棚にあげっぱなしにした榊は7日で枯れるとします。
ある時、片方だけが14日間枯れなかった……。
この場合、片方だけが「長持ち」しています。
神様が励ましてくれていたり、ありがとうと言っているわけです。
けれど、〝長持ちしている〟ほうを基準にしてしまうと、通常通りの7日で枯れたほうが「早く枯れた」というふうに見えてしまいます。
事実とは違う方向に受け取ってしまうと、なんだか不吉……という、正反対の印象になります。
榊が片方だけ枯れるという場合は、一方が長持ちしているのか、それとも一方の枯れが早いのかを見極めます。
枯れが早いとなったら、次は、神様が何を伝えようとしているのか、です。
この場合、「気をつけなさい」という警告が、ないこともないのですが……違うことを伝えているほうが多いです。
ここからは、各家庭、その神棚によって事情が違いますから、実際に見なければ確実なことは言えません……が、伝えている可能性は3つあります。
①何かの事情があって「できれば」向きを変えてほしいと言っている
たとえば、神様の見たくないもの(いろいろとあります)が、視線の先(神棚の向いている方向)に、できています。
神棚が神社の窓口だったら、もとの神社との間によくないものができたということもあります。(向きを変えれば影響しなくなります)
②神棚の事情を知らせている
神様のパワーがなくなってきている、お社が3社だったら、どれかの神様のパワーが減っている、もしくは、充電のためにもとの神社に帰っているということがあります。
この場合、パワーがマックスになれば、また戻ってきてくれますから、心配はいりません。
神棚が1社だったら、代理の神様を呼んでくれています。
戻ってこられるまでは代理の神様が守ってくれます。
③もとの神社に来なさいというサイン
神棚が神社の窓口の場合、もとの神社に一度来なさい、という呼びかけもあります。
「来なさい」と呼ばれていますから、参拝に行くと、何か特別にいいことがあります。
このように、榊が片方だけ枯れる、という現象は答えがひとつではなく、その家によって、その神棚によって違います。
神棚は何も主張をせず、ただそこにあるだけ、こちらがお世話をするだけ、と思われているかもしれませんが、意外といろいろなことを伝えているのです。
牛頭天王の眷属が神様になっているところがあります。
眷属は真面目ですから、面白いことを言うよりも、せっせと通うほうが願掛けが叶いやすいです。
8月3日発売です。