※このたびの豪雨災害により、亡くなられた方々に深く哀悼の意を捧げますとともに、被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。
避難されている皆様、復旧作業に従事されている皆様がどうか安全でありますようにと心から願っております。
ふたたび大雨の恐れがあるという予報が出ており、被災地のニュースを見るたびに心配で胸がふさがれる思いです。
これ以上被害が拡大しないことを心よりお祈り申し上げます。
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関帝廟は中国各地にあるようですが、特に有名なのは、山西省運城市と、私が行った洛陽にあるものです。
山西省運城市は、関羽さんが生まれた土地、生誕地です。
ここの関帝廟は、隋の時代(590年)に創建されたそうで、たぶん一番歴史があると思われます。
拡張や再建を繰り返して現在に至っているそうです。
生誕地にある、しかも歴史がある、という御廟です。
この運城市は西安からだと、洛陽より近いです。
私がなぜ、こちらを選ばずに洛陽のほうへ行ったのかといいますと、洛陽の関帝廟は「墓所」だと伝わっているからです。
正確に言えば、関羽さんの首が埋葬された「首塚」だそうです。
そして、中国に多数存在する関帝廟の中で最大級です。
一番古くて生誕地にある御廟に行くか、首塚(墓所)である御廟に行くか……
う〜ん、う〜んと考えて、お墓のほうを選びました。
昨日の写真で見ていただいた、黒い扉がある後ろの小山が首塚だと伝わっています。
そこで、ご本人に聞いてみました。
「本当にここに首が埋まっているのですか?」
関羽さんは、涼やか~に微笑みながら、こう言いました。
「埋まっていると思うか?」
「え? いや、そう言われたら……たしかに何も感じません……」
関羽さんは、その先は何も言いませんでした。
埋まっていない、とハッキリとは言えないのだろうと思います。
「私は、空海さんが留学した長安を見たくて、長安を感じたくて、西安に来ました。西安からここに日帰りができると知って、関羽さんにお会いしたい! と、新幹線に乗って来たんです。新幹線で1時間半ですし……あ、でも中国の新幹線って1時間前には駅に行かないといけないので、時間はかかりますけど。しかもですね、洛陽駅からここまでタクシーでスムーズに来れなくて、それは、ああでこうで……」
私の長~い説明の、タクシーのところで、関羽さんは「アッハッハ」と明るく笑っていました。
その笑顔が本当にまぶしくて、「ああ、爽やかな男前の仏様だなぁ」と思いました。
「関羽さんのように、頑張って正しく人生を生きて、死んだあと、神様(仏様なのですが、中国や台湾では神様となっています)として祀られ、神様の仕事をして過ごす……というのは、どのような感じなのでしょうか?」
「やりがいがあるぞ」
「やりがいがあるんですか?」
人間を助けたり、救ったり、サポートしたりすることは、ものすごい喜びなのだそうです。
「お前は人間だから、この喜びがわからないかもしれないが……喜びに包まれて仕事をしている」
「へぇ~ そうなのですね! ず~っとその喜びがあって、楽しいという感じでしょうか?」
関羽さんは、いやいや仕事をしているのではない、だから、怖い顔をして座っているのではないぞ、と言います。(関帝像は、基本、どれも怖い顔なのです)
私は三国志については詳しく知らないのですが、「戦うってことは、どうなのでしょう?」と聞いてみました。
「よくない」
人を殺すのはもちろんよくないことです。
しかし、昔は、戦わなければいけないこともあったと言います。
人類としての歴史はいろいろと難しいみたいです。
※ここからが長いので次回に続きます。
「木」のおふだと「紙」のおふだに違いがあるのかとか、ちょっとしたことについても書いています。
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