※夕方からずっとNHKを見ています。
九州の状況を見て、自然災害の恐怖を改めて感じました。
九州にお住まいで、河川の氾濫や土砂災害の危険がある地域におられる方は、とても不安な夜を過ごされていると思います。
テレビで「命を守る行動を」と繰り返し言われておりますが、見ているほうも同じ気持ちです。
どうか皆様に被害がございませんように、ご無事でいらっしゃいますように、と心からお祈り申し上げます。
前回、ご紹介しました西安城壁の北門です。
華やかな南門に比べて、ひっそりとしていましたが、歴史を感じることができました。
北門から南門のほうを見たところです。
まっすぐの道の奥に見えているのは街の中心にある「鐘楼」です。
つまり、真ん中までがあの距離なのです。
広大な広さの街を囲っているんですね。
ここで、西安の街をぼ〜っと見つつ、長安を思いました。
すると空海さんがスッと降りてこられ、横に立ったのです。
空海さんが横に来てくれたので、一緒に並んで、街を見ていると……
いきなり唐時代の風景が、映画のように目の前に大きく広がりました。
空海さんが見せてくれたのです。
唐の時代の街並みは、ビルなどがないため、はるか遠くまで見渡せます。
長安は当時の大都会であり、日本とは全然違います。
空海さんは、この国にあるものを全部持って帰りたい、と思ったそうです。
仏教だけじゃなく、建築技術とか、芸術、学問など、ここにあるものを全部持って帰って、日本を発展させたいと思ったと言います。
日本を「愛する」そのお気持ちがものすごく伝わってきました。
ああ、そうなんだ、このようなお気持ちで日々の勉強を頑張っておられたのだ、と初めて知りました。
唐に行くまでは、空海さんにとって留学は「自分のため」でした。
仏教をもっと学びたいという向学心、探究心、さらに海外に興味もありました。
実際に行って、唐と日本の違いを目の当たりにし、そこで日本のために頑張りたいという意識になったそうです。
だから、サボったりせず、寝る時間も惜しんで、細かいところまで真剣に、貪欲に吸収したらしいです。
頑張ったのは、自分のためではなくて、日本のためだったのです。
日本を思う気持ちから、早く学んで早く帰りたかったそうです。
ですから、猛烈に努力をしています。
それが長安での空海さんのお気持ちです。
唐の時代の景色を見つつ、その話を聞いていたら、空海さんのお気持ちがスパーンと入ってきて、涙がドバーッと出ました。
空海さんが日本を思う心の深さがわかったからです。
この景色を見ながら、そのようなお話を聞くことができてよかったと思いました。
長安を見ずに、日本のどこかで、「唐にいた時はこう思った」「それで頑張った」と聞いても……実感として、理解ができなかったように思います。
人を愛するように、国を愛することもできる、ということを教えてもらえた、貴重な体験でした。
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