私は去年、中国の西安市に行きました。
ここは「唐」の首都、「長安」だった都市です。
空海さんが留学をした街であり、平安京のモデルにもなった都市です。
空海さんが訪れた時代は、中国大陸に渡航すること自体が、命からがらの大移動でした。
しかし現代は、行きは5時間半、帰りは4時間半のフライトで西安まで行けます。
中国の航空会社を使えば、費用も安くてすみます。
ありがたい時代だとしみじみ思いました。
どこに行っても自由に行動をしたい私は、いつもツアーには参加せず、航空券とホテルを予約しただけの個人旅行、ひとり旅です。
空海さんゆかりの場所を訪れたい、空海さんが若き日に見た景色を見たい、と思って行ってきました。
私がこれから書くことは西安という土地を通じて、「唐の長安」を見た体験といいますか、「唐の長安」のあれこれです。
「唐」とは中国の「時代」の名称ではなく、王朝の名前です。
ですから、現在の中国とは「国」が違うのです。
これは現地で見た看板ですが、中国という国は、建国されてまだ70年しかたっていないのですね。
あちこちに70周年の看板がありました。
たまたま中国大陸にあった、空海さんが留学した国を体験しに行って、そこで見たことや聞いたことを書いているのね~、というふうにお考えいただければと思います。
海外のお話を書くと、「海外は行かないから面白くない」というメッセージも必ずもらいます。
こちらは、逆に考えていただけたら、ありがたいです。
読者の皆様が行かないところだからこそ、私が自腹で代わりに行った、というふうに思っていただけると、「ま、読んでもいいかな」と思えるのではないでしょうか。
長安で空海さんが何を見たのか、何をどう考えたのか、それを聞いてきました。
日本国内の移動と違って費用がかかっているため、本に書くつもりでしたが……いろいろと考えて方針を変え、ブログで公開することにしました。
というわけで、次回は、空海さんが密教を学んだ「青龍寺」参拝のお話です。
メッセージに個人的な返信は差し上げておりません〜。
こちらに詳細を書いておりますので →コチラ 何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。