気の毒な幽霊、かわいそうな幽霊がいるらしい、できるのであれば、なんとかしてあげたいのですが……というメッセージがたま~に届きます。
わかります。
たしかに気の毒な幽霊はいます。
悪い幽霊ばかりではないのです。
私は幽霊から貴重なことを教わったことがあり、感謝したことがあります。
人間の中には、死んだあと、自分の行き先がわからない、という人がいます。
そういう人は光に向かって歩いていけばいいのですが、この光は人によって見える大きさが違います。
実際に私が見たのは、介護職をしていた時でした。
親しかった利用者さんが亡くなり、その方の仏壇でご挨拶をしていたら、亡くなった利用者さんが出てこられたのです。
どこに行ったらいいのかわからない……と。
で、一緒に光を探しました。
やっと見つけた光は、ものすごーーーく小さなものでした。
あれを見つけるのはかなり難しいのでは? と、今でもそう思います。
それから何年かたって、「網走監獄」で、男性の幽霊に会いました。
その幽霊が、小さな光は年月とともに大きくなる、と教えてくれたのです。
へえぇぇぇぇー!!! と、思いっきり驚きました。
何十年、何百年と、幽霊として迷わなくていいように、導く光がちゃんと大きくなるのです。
どうりで、江戸時代や室町時代の幽霊がいないわけだ~、と納得しました。
取材であちこちに行って宿泊したホテルに、幽霊が出ることもたまにあります。
ある女性の幽霊は、現代人だったら、死んだあとも携帯を持っていることを教えてくれました。
亡くなった人に持たせる三途の川の渡し賃も、多めにしたほうがいい人がいる、ということも教えてもらいました。(これは性格によります。ちなみに、どちらの話も『死んだらどうなるの?』という本に詳しく書いています)
このように、邪悪ではない幽霊もいるのです。
私の母に、子どもを連れた女性の幽霊が、「行き先がわからないから教えて下さい」と出てきたこともあります。
かわいそうな幽霊です。
でも、どんなにいい幽霊でも……かわいそうな幽霊、気の毒な幽霊、あれこれ教えてくれる親切な幽霊、それが肉親の幽霊だったとしても、乗っかられると体調が悪くなります。
幽霊は成仏していないので、一律に波動が低いからです。
なので、出現した時は、すみやかに去ってもらったほうがいいです。
乗っかられてしまうと、恐ろしく低い波動の影響で、体調だけでなく、精神的によくないことになる可能性もあります。
もちろん、運も落ちます。
中には、なかなか離れない邪悪なものもいます。
「魔」のほうに引きずり込もうとする幽霊もいるのです。
というわけで、お坊さんではない私たち一般人は、幽霊にはできるだけ関わらないほうがいいです。
しかし、どうしても成仏させてあげたいんです……という時は、お地蔵さんの力を借りるといいです。
お地蔵さんが成仏させてくれます。
そのやり方は『神様が教えてくれた縁結びのはなし』という本に詳しく書いていますので、よかったらそちらを参考になさって下さい。
かわいそうだから、なんとかしてあげたい……という気持ちは大変尊いのですが、乗せた状態のままになってしまうとよくありません。
幽霊に関しては、慎重になさったほうがいいですよ、というのが、私からのアドバイスです。