前回、独立型境内社をご紹介しました。
今回は、日中は本殿に行って、ご祭神のお仕事を手伝っているという、境内社の神様のお話です。
こちらは勧請された神社にものすごく馴染んでいますから、ほぼ勧請先の色に染まっています。
たとえば(完全にたとえ話です)、宇佐神宮から勧請した八幡さんに、太宰府天満宮の境内社に入ってもらうとします。
勧請もとの宇佐神宮では、ご祭神が、眷属と神様見習いの中から適任者を選びます。
選ばれた眷属は、宇佐神宮のご祭神の代理として、勧請先の太宰府天満宮に行き、境内社に鎮座します。
太宰府天満宮は受験の季節になったら、超忙しいです。
神様から眷属まで、上を下への大騒ぎで、バタバタと休まずに働いています。
その様子を見た八幡さんは、「なんとまぁ、忙しい神社だな」と思うわけです。
「では、私もこちらの仕事を手伝おうか」と本殿に行き、そこで一緒にお仕事をします。
入ったのは境内社ですが、本殿に行ってお仕事を手伝いますから、だんだん太宰府天満宮の色に馴染んでいきます。
このように、本殿が激務という神社は、境内社の神様もそちらを手伝っているパターンが多いです。
自分が入っている境内社に参拝客がほとんど来ない、という場合も、本殿でのお仕事コースを選びます。
参拝客が来なければ、自分の境内社にいても、まったく仕事がありません。
その境内社が有名ではなかったら、参拝客はほとんど来ないのです。
さきほどの例で言えば、八幡さんは、勧請もとの宇佐神宮から、勧請先の境内社へと、仕事をしに来ているのです。
のんびりしに来たわけではありません。
ですから、境内社に参拝客が来ない……という場合も、お仕事をするためにお手伝いコースを選びます。
本殿が激務ではなくても、です。
というわけで、次回、結論です。
※続きます。
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