平地の神社では、一の鳥居をくぐったら、そこからが境内です。
境内は神域ですから、境内に入れば、心の中でお話をしたことは、神様にも眷属にも届いています。
山岳系神様だったら、登山口に鳥居があれば、そこからが神域です。
ふもとに鳥居がない山だったら、登り始めたところからが神域ですが、目印となる鳥居がないため、はっきりと「ここから」ということがわかりにくいです。
このような山では、2合目、3合目あたりまで少し登って、「確実にこのへんは神域だな」というところから話を始めると失敗がありません。
どちらも〝神域〟に入れば、お話をしたことは全部、届いています。
さて、そこで、家の神棚です。
神棚の神域は「神棚内だけ」です。
こちらから見て、しめ縄の向こう側、神棚の空間だけが神域なのです。
しめ縄が一の鳥居のようなものです。
しめ縄のこちら側、つまり、家の中は神域ではなく、私たち人間の生活の場です。
ということで、神棚に話をする(お願い事をする)時は、必ず柏手を打ちます。
神社の拝殿で2拍手をするのは、正式なご挨拶、丁寧なご挨拶であり、礼儀作法として、やっています。
一の鳥居を入ったところから声は届いていますから、そこで話をして、それだけで帰ってもいいのですが、礼儀として、2拍手で正式なご挨拶をしているのです。
家の中での2拍手は、神社でする正式なご挨拶とは意味が違います。
神域ではないところから、神様に話しかけるための、方法なのです。
家の中は神域ではありませんから、境内のように、心の中で話しかけても届かないのです。
神様にしっかりと聞いてもらいたい、という時は、ロウソクに火をともします。
祝詞は唱えても唱えなくてもかまいませんが、ロウソクの火は必要です。
ロウソクをともさない場合は、2拍手をしても、話したことがすべて、明瞭に届いていないことがあります。
火をともし、2拍手をしてから、お話をして、話し終えたら2拍手で締めます。
ちなみに家の神棚は、夜に手を合わせても問題ありません。
夜に祝詞を唱えるのもオーケーです。
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