熊野本宮大社です。
いつもは熊野古道を歩いて境内に入りますが、この日は玉置神社に予定より長くいたため、発心門王子行きのバスに間に合いませんでした。
鳥居の手前に本殿エリアの写真がありました。
本殿エリアは撮影禁止なので、サービスとしてパネルを作られたのかな、と思います。
非常に強いご神気が流れている参道です。
いつもは古道から……境内の奥から中に入っているので、ここを通るのは帰る時だけです。
久しぶりに、逆向きに歩いて、ああ、やっぱりすごい神様なのだな、と思いました。
パワーや神々しさが普通の神様と違います。
くもっていたので、日が射すといいな~と思ったら……
心地よい日差しが参道を照らしてくれました。
この神門の向こうが本殿があるエリアです。
ここから先は撮影禁止です。
でも、撮影禁止のマークに気づかない人が多いみたいです。
中では多くの人が写真や動画を撮っていました。
読者さんの中にも気づかずに撮影をしてしまったという方がおられますが、そのことで神様は怒ったりしませんから、心配をされなくても大丈夫です。
今回、久々に一の鳥居から参拝をして、この神社に宝物殿があることを知りました。
で、入ってみました。
正直言って、そんなに有名な展示物はありませんし、宝物殿も広くないです。
ただ、私がものすごく興味を引かれたのは、社殿が大斎原(おおゆのはら)にあった時の絵です。(江戸中期~後期のものらしいです)
パンフレットからお借りしました。
この絵がすごく大きく描かれているのです。
大斎原にあった時の、社殿の写真もあり、この2点が「ほ〜」という感じで、興味深かったです。
どちらも大斎原の社殿跡地入口に、案内板としてカラーで表示されていますから、この2点だけはそこでも見ることができます。
もう1点、興味深かったのは、起請文(きしょうもん)です。
牛王神符が……
牛王神符というのは、
こちらです。
護符としても使えます。
この牛王神符が、巻物の最初に描かれていて、次のところに何か文章が書かれており、最後に数名の署名・花押・血判がありました。
日付は「元禄」と書かれていました。
すごいなぁ、これで本当に誓いを立てていたのだな~、とまじまじと見学しました。
赤穂浪士もこの方法で誓約したらしいです。
ほかには、豊臣秀頼さんが奉納したものや、鏡、曼荼羅、能面などがありました。
でも、展示品は多いとは言えず……あっという間に見終えてしまいます。
こちらが宝物殿のパンフレットです。
本殿の写真が載っているので、ありがたいな~と思いました。
入館料は300円でした。
大斎原です。(鳥居の向こうです)
現在は撮影禁止となっているので、鳥居までしか写せません。
宝物殿で、河原にあった社殿の絵を見て、河原って絶対に増水するだろうし、そうなると社殿が流されてしまうのに……。
それがわかっていながら、なぜここに社殿を? と考えながら、一歩足を踏み入れて、「ああ、そうだ、ここはパワースポットだった~」と思い出しました。
相変わらず、すがすがしく、気持ちの良い大斎原でした。
熊野の神様にもいろいろとお話をすると、
たしかに、あと40年も50年もあるわけではありません。
残りの人生をどのように使うか……ということについて、改めて考える機会を与えてもらいました。
熊野本宮の神様も相変わらず優しく、親身になって、話を聞いてくれます。
本当にありがたい神様です。
※飛瀧神社へと続きます。