ペットは土葬でも火葬でも、どちらでもかまいません。
動物は自然界に帰る(還る)存在、人間よりも植物や海や大地に近い存在だということを、前回書きました。
大自然の一部ですから、亡くなったら、土にそのまま埋めてあげるのが一番です。
体も自然に還してあげるのですね。
大昔から、人々はそのように埋葬してきました。
自分の持ち家でお庭があるお宅は、お庭の一角に埋めてあげることができるのでいいのですが、賃貸やマンションにお住まいの方は、土に還してあげることが難しいと思います。
前述しましたように、火葬でも問題ありませんので、なんとかしなければ! と、無理をしなくても大丈夫です。
「遺骨をずっと手元に置いておきたい」と思われる方もいらっしゃると思います。
動物の遺骨は人間のものとは違いますので、そばにずっと置いていても問題はありません。
ペットは亡くなったあと、スッとすぐに自然界に帰るパターンと、飼い主さんのそばに数日いるパターンがあります。
どちらにしても、自然界の母体というか、本体にとけ込んだら、そこからは現実界の体(死骸ですね)に執着しないというか、体は全然関係なくなるというか、そういう感じです。
体とはスッパリと繋がりが切れる……う〜ん、ちょっと違いますね、その体が自分だったという認識がキレイさっぱりなくなります。
自然界に帰ったら、現実界に「自分」というか、「個性」を置いていかないのです。
この説明でおわかりになりますでしょうか……。
帰っていった自然界というところは、人間の死後世界とはまったく違うので、基本、ペットに供養は必要ありません。
釣られた魚や食べられた魚など、死んでいく魚はたくさんいますが、その魚たちに供養が必要ないのと同じです。
自然界に還る、自然のもの、だからです。
野生の動物にも供養は必要ありませんし、枯れた草花にも供養はいりません。
それと同じなのです。
でも、供養をしてあげたい、読経を聞かせてあげたい、という思いは大変尊いものなので、してあげるのもいいと思います。
※続きます。