ペットの供養についていろいろと質問をいただいております。
ワンちゃんやネコちゃん、その他のペットたちは、死ぬ時に何をどう考えているのか……
治療はどこまですればいいのか……
飼い主として最後にしてあげるべきことは何なのか……
何をしてあげればペットは喜んであちらの世界に帰っていくのか……
というところは、空海さんにお話を聞いて、それを『聖地・高野山で教えてもらった もっと! 神仏のご縁をもらうコツ』という本に書きました。
ですので、このあたりのことはそちらを参考にしていただくとして、ペットの死についてちょっと書いてみようと思います。
「動物」は「人間」とは存在が違います。
人間には人間独自の見えない世界(死後世界)があります。
亡くなったあと、49日は地上と重なる世界にいて、その後成仏をする……というふうに、人間特有の進むべき道があります。
動物は人間のように成仏する存在ではなく、大自然の一部です。
存在自体が違うのです。
見えない世界での大自然とは、ひとつの大きな「世界」というか、「かたまり」というか、「すべてが一体化したもの」という感じです。
動物は、そういう巨大なものの一部として、存在しています。
そして、この大自然は見えない世界で循環しているのです。
循環しているそのサイクルから、植物や動物はふたたび生まれてきます。
一旦、雄大な大自然の中にとけ込んで、そこからまた生まれる、という感じです。
動物や植物は、死ぬのではなく……
もともとの母体というか、本体である大自然に還る、戻る、という表現のほうが正しいように思います。
死ぬのではありませんから、人間のようにさまよって「幽霊」になったりもしません。
植物に幽霊がいない、魚とかカエルなどに幽霊がいないのと同じです。
ペットには感情がありますし、人間のように振る舞ったりするかもしれませんが、存在自体はピュアな自然そのもの、自然の化身なのです。
つまり、ペットは人間よりも、大地や海、草原、草花や木々などの自然に近いというわけです。
※続きます。