前回、唐の長安だった、中国の西安市に行ってきました、ということをご報告しました。
空海さんが留学していた「青龍寺」の授与所で見つけたものをご紹介したのですが、
財運の仏様はこちらだということです。
しかし……この木像もあったのです。
布袋さんですね。
後ろ姿を見て、「フード付きのお洋服を着てるなんてオシャレだなぁ」と一瞬、思いました。
違います。
肩にかついでいる袋なのですね~。
袋が短めなのです。
布袋さんですから、お金の仏様はこちらでは? と思ったので質問をしたら、なんと!
この像は、「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」だと言うのです。
えええーっ!
弥勒菩薩!!
私の知識では、弥勒菩薩というのはこの仏様です。
画像はこちらからお借りしています。
Wikipedia の「弥勒菩薩」のページです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A5%E5%8B%92%E8%8F%A9%E8%96%A9
あちこちのお寺で、布袋さんを見かけました。
西安歴史博物館にも展示されていました。
23番、と番号がつけられています。
弥勒仏像となっています。
こちらのお寺でも、赤い説明版に「弥勒菩薩」と書かれています。
調べてみました。
デジタル大辞泉
ほてい【布袋】[?~916]
中国、唐末の禅僧。
名は契此(かいし)。
半裸で太鼓腹を出し、日用品を入れた袋と杖を持ち、市中を歩いて吉凶や天気を占ったという。
弥勒の化身ともいわれ、日本では七福神の一人とされ、また、詩画の題材とされる。
へぇ~!
実在の人物だったのですね~。
唐の末期って、そんなに大昔ではないことにも驚きます。
日本大百科全書(ニッポニカ)
布袋 ほてい
七福神の一つ。
中国の明州奉化県(現、浙江省)出身の禅僧。
腹が大きく膨れた肥大な体躯であった。
いつも大きな袋を持ち、杖をついて市中に喜捨を求め、食物その他もらい物などいっさいを袋の中に入れて歩いたという。
日本には室町時代からこの奇僧のことが知られるようになり、その福徳円満な風貌と、よく子供に取り囲まれていることが多くの人の話題となり、絵画や詩文に描かれるようになった。
~中略~
布袋がどうして七福神の一つとして加えられたかは明らかでない。
中国の後梁の貞明2年(916)に没したと伝えられ、弥勒菩薩の垂迹(化身)ともいわれている。
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