高塚地蔵尊(たしか私が行った頃は「愛宕」がなかったような記憶があります)は、私が子宝祈願をした神社仏閣のひとつです。
なぜだか久しぶりにここのお地蔵さんに会いたくなりました。
息子を授かったお礼参りは、赤ちゃんの息子を連れて行ってちゃんとしているのですが、改めてお会いして、お礼を言いたいと思ったのです。
で、先月、行ってきました。
30年前からすると、スカーッとキレイになっていてビックリしました。
石段を上がっていくと、左側に手水舎があって、
真ん中に鐘があります。
参道脇にも仏様が祀られています。
正面の両脇にロウソクを奉納するところがあって、
お線香はここに奉納するようになっています。
案内板を見ると、「拝殿」、「神殿」と書かれています。
神仏習合なのですね。
拝殿です。
お花が素敵ですね。
同じく拝殿です。
後方にちょっとだけ見えているのが神殿で、さらにその後方にお地蔵さんがたくさん置かれています。
こちらは拝殿の裏側です。
「恵の玉」です。
真ん中の黒い玉が、キリリとこちらを見ている感じですね~、光の加減で。
スパイダーマンみたいだな、と思いました。
神殿です。
神殿の裏側に「おかかえ地蔵」が置かれています。
あ! そうそうそうそう!
このお地蔵さんをかかえて「子宝に恵まれますように」と、お願いしたんだった~、と思い出しました。
あらら?
帽子で前が見えていません。
見えるようにして差し上げました。
「お久しぶりです~!」という、ご挨拶とともに感謝の気持ちをお伝えし、さらにあの時の息子が大人になって赤ちゃんが生まれたことも報告しました。
お礼を言いつつ、お地蔵さんをかかえさせてもらいました。
拝殿の横あたりから後方を見たところです。
左側になります。
空海さんのお堂やお社もありました。
空海さんのお堂の前に立って見ると、後方はこんな感じです。
昔、この「一念洞」はありませんでした。
入ってみました。
このように奉納された石仏が並んでいます。
中央には閻魔大王の仏像がありました。
足の先が黒くなっています。
皆さん、撫でていくのでしょうね~。
一念洞を出て、ベンチに腰掛けました。
ベンチに座っていると風がすごく心地いいです。
このお寺は、風……というか、空気が、境内をぐるっと1周まわって、ベンチに座っている人に柔らかく吹きつけてくれます。
この空気(風)が、ものすご~く優しいのです。
ここのお地蔵さんの性質そのままです。
全員が優しくて、厳しいところがなく、どのお地蔵さんもニコニコしています。
道が繋がっていないお地蔵さん(石仏)もありますが、しっかり繋がっているお地蔵さんもいて、その中にはパワーが強烈なすごいお地蔵さんもいます。
私はベンチに座ったり、再度おかかえ地蔵さんのところに行ったり、また座って、授与所に行ったりと、けっこうブラブラしました。
神殿は、よく見ると
千木があるんですね~。
3回目におかかえ地蔵さんのところに行った時に、「何か願うことはないのか?」と聞かれました。
「え!? たしかここは、お願いは一生にひとつだけ……だったのではありませんか?」
お地蔵さんはウフフと笑って、「願ってもかまわぬ」と言います。
やった~!
では遠慮なく……ということで、願掛けをさせてもらいました。
お地蔵さんの両肩と、背中を撫でながら祈願していると、
「座布団ごと持ち上げよ」と言います。
あ、そうだった、そう言えば、子宝祈願の時も座布団ごと持ち上げてお願いしたよなぁ~、と思い出し、座布団ごと持ち上げてお願いをしました。
それから定位置に降ろして、かかんでから……つまり、お地蔵さんの下の位置から手を合わせました。
お地蔵さんが言うには、願掛けをする時は、座布団と一緒にお地蔵さんを持ち上げるといいそうです。
ちなみにお礼を言う時は、お地蔵さんのみを持ち上げるのだそうです。
へぇ~、そうなんだ~。
面白いですね。
願掛けのシステムについて教えてもらうと、この小さな「おかかえ地蔵」さんは采配係だそうです。
宇佐神宮の女性の神様みたいな感じです。
自分にお願いされた願掛けを聞くかどうか判断するそうです。
で、叶えよう、となったら、後方にいるお地蔵さんに伝えるとのことです。
つまり……願掛けを実際に叶えるのは、後方にいるお地蔵さんのどなたか、なのです。
ちなみに「一念洞」の中に置かれているお地蔵さんは願掛けとは関係がありません。
昔は、普通に、山の斜面にお地蔵さんがたくさん置かれていましたが、
コンクリートでこのような棚が作られたのですね。
手前は新しい石仏ばかりですが、
上のほうには古いお地蔵さんがおられます。
このお寺での参拝順序はと言いますと、
①拝殿でご挨拶。
②おかかえ地蔵さんのところへ行って願掛けをします。(座布団ごと持ち上げます)
③ベンチで15分くらい、ぼ~~~~~っと風に吹かれます。
この時に、柔らかい空間に包まれていることを意識したほうがいいです。
空間には、まろやかな「気」がぎゅうぎゅうに詰まっていますから、それが周囲に「ある」こと、その中にいる自分、みっちり包まれている自分、を感じます。
こうすることで、体がお地蔵さんの世界にしっとりとなじみます。
④もう一度、おかかえお地蔵さんがいる神殿裏のエリアに行きます。
今度は後方を向いて立ちます。
多くのお地蔵さんを前にして立つと、そこで感じられるものが、最初に来た時と違う、ということに気づきます。
最初におかかえ地蔵さんにお願いをした時に感じた雰囲気と、ベンチで境内になじんだあととでは、その違いが明らかにわかると思います。
⑤後方のお地蔵さんすべてに向かって、手を合わせ、お願いをもう一度言います。
あとはブラブラと境内を楽しみます。
30年前の昔は、もっとお地蔵さんの気配が濃かったように思います。(山肌に置かれていたからでしょうか)
なんというか、妖気が立ちこめているような……ちょっと怖いという感じもありました。
強さが前面に出ていました。
現在はとてもソフトな境内になっています。
正統派になったというか、いいお参り場所になったなぁ、というのが、30年ぶりに訪れた私の感想です。
お願いは一生にひとつだけじゃないそうですから、
ひとつ叶えてもらった方も、またお願いに行ってもいいそうです。
メッセージに個人的な返信は差し上げておりません~。
こちらに詳細を書いておりますので →コチラ 何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
※著書はすべてアマゾンにリンクしています。