ネットにキンモクセイの香りことが書かれていました。

 

そこに、奥さんのほうは「いい香り」と言っているのに、だんなさんのほうは「よくわからない」という場面があって……

 

「!!!」 びっくりびっくりびっくり と、衝撃を受けました。

 

元夫もそうなのです。

 

鼻が悪いわけではないのに、キンモクセイの香りがわかりません。

 

元夫に、毎年「いい香りやね~」と言っているのですが、「う~ん、わからへん」という答えをもらい続けてきたのです。

 

最初は、風向きのせい? と考えました。

 

外で嗅ぐ香りですから、「きっと、今、元夫のほうに香りが流れていない風向きなんだな」と思っていたのです。

 

しかし、毎年、香りがわからないと言われ、「おかんにも言われてたけどな~、わからへんねんな〜」というのを聞いて、きっとキンモクセイの香りだけを感知しない鼻なのだな、と思いました。

 

それが、他の男性にもそういう人がいると知って、「へぇ~ びっくり」となりました。

 

そこで、思い出したのが、10数年前の体験です。

 

習い事をしていたのですが、教室があったのは古〜〜〜いビルでした。

 

ある日、私がトイレに行くと、下水のニオイが充満していました。

 

「うわ、くっさ!」と言わずにはいられない臭気でした。

 

そこに、同じ教室に通うおばちゃんがツカツカと入ってきて、

 

「うわ! くっさっ!」と思いっきり言ったのです。

 

「これはビルの管理会社に文句を言うレベルではないか」とおばちゃんは言い、「なんで今日、こんなにくさいんやろねぇ?」と話をしていると……

 

今度は同じ教室の、20代なかばの若い女の子が入って来ました。

 

おばちゃんが「くさいよね~」と話しかけると、その子は「え? びっくり」という感じで、「何も匂いませんけど?」と言うのです。

 

おばちゃんと私は「は?」となりましたが、「あ、そうか、この子、鼻が悪いんだな」と察しました。

 

おばちゃんと私が急に黙ったので、その子は、自分の鼻が悪いと思われていることに気づき、ちょっとムッとした顔になりました。

 

そこにもうひとり、20代前半の女の子が入ってきました。

 

20代なかばの子が、「○○さん、なんか匂う?」と、20代前半の子に聞きます。

 

20代前半の子も、「え? びっくり」という顔をして、くんくんとあたりを嗅ぎました。

 

「何も匂わないけど?」

 

「だよね。何も匂わないよね~」

 

「何か匂うんですか?」

 

「この2人が、くさいって言ってるんだけど~」

 

「えー! 全然くさくないですよ?」

 

ということがあったのです。

 

あの強烈な下水くささを、「くさくない」と言っていたのが、驚きでした。

 

若い2人は涼しい顔でトイレに入ったので、本当に匂わないようでした。

 

年齢で匂わない臭気があるんだ~、ということを、

 

キンモクセイを匂わない男性が元夫以外にもいる、ということで思い出しました。

 

そういえば……こちらは元夫とカフェに入った時のことです。

 

座って、ふぅ、とくつろいでいると、「うるさいな……」と元夫が顔をしかめて言います。

 

え? うるさい? 

 

周囲のお客さんが騒いでいるわけではないし、カウンターの店員さんの声もそんなに大きくありません。

 

「何が?」と聞くと、

 

「聴こえへんの? びっくり」と、元夫は本気の驚きモードです。

 

で、こう言いました。

 

「スピーカーから、ザーって音がしてるやろ?」

 

「へ?」

 

耳をすませて聞きまくりましたが、まったく、なんの音もしていませんでした。

 

年を取ると聴こえない音域があるので、そのせいかな? と思いましたが……(元夫は私よりはるかに若いのです)

 

でも、その「ザー」は低い音らしく、もしかしたら年齢以外の理由かもしれません。

 

音や匂いに関しては、年齢だけでなく、性別とか、他にもいろいろと感知しない理由がありそうで、人間の肉体って不思議だな~と思った、というお話です。ニコニコ

 

 

 

 

 

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