アマテラスさんは個人的な〝願掛け〟をする神様ではないことを新刊本 『和の国の神さま』 でお伝えしましたが、「伊勢神宮」ではどんな願掛けもオーケーです。
というのは、伊勢神宮にはそれはもう、たくさんの神様がいらっしゃるからです。
得意なジャンルもそれぞれですし、神様の性質などもバラエティに富んでいます。
どの神様に願掛けをするのかは、人間側が決めることではなくて、
願掛けを聞いた神様が「これは私が叶えよう」というふうに、みずから願掛けを引き受けてくれます。
どの神様も「人間が好き」と言っていましたし、個人的な願掛けも構わない、と口々に言っておられました。
ですから、伊勢神宮でも他の神社同様、遠慮をすることなく、個人的なお願いをしてもまったく問題ないです。
伊勢神宮でする願掛けは、高天原にいるアマテラスさんに願掛けをしているのではないからです。
それと、高天原におられるということについても質問が届きました。
ご自宅の神棚に祀っている「天照大御神(こう書かれているおふだが多いです)」の「おふだ」にお願いしたことや、お供え物は、アマテラスさんに届いていないのでしょうか? というものです。
アマテラスさんに声を届けるためには、本に書いたような条件が必要です。
条件さえ整っていれば、そこではいつでも声が届きます。
おふだに関して言えば、残念ながら……アマテラスさんとは繋がっていません。
というのは、アマテラスさんは個人を守る神様ではないからです。
存在が違うということもあって、おふだとは繋がっておりません。
ただ……可能かどうかで言えば、おふだに「来る」ことは〝可能〟です。(でも、個人宅に来ることはないと思います)
天照大御神というお名前が書かれたおふだは、その〝おふだをもらってきた神社〟の窓口となっています。
たとえば、伊勢神宮でいただいてきたおふだなら、伊勢神宮という神社の窓口です。
そのおふだに神様か眷属が宿る場合は、伊勢神宮にいる神様か眷属が来ます。
これはどの神社にも言えることです。
おふだはいただいた神社で、お祓い、または祈祷がされています。
つまり、その神社の神様の波動が入っているのです。
仮に(ありえないですけど)、近所の氏神さんの神社で、その神社にはいない……たとえば、「三原山の黒龍」と書かれた、三原山の龍神のおふだを売っていたとします。
表に黒龍の〝名前〟が書かれていますが、三原山の黒龍の波動が入っているわけではありませんし、おふだから声が届くのでもありません。
いくら三原山の黒龍と書かれているおふだでも、祈祷は氏神さん神社でされ、そこで売られていますから、波動は氏神さん神社のものです。
氏神さんからしても、自分の名前ではない、他の神様のおふだだから、「それ、ワシじゃないし~」「ワシは知らんぞ~」という無責任なことはなさいません。
表の名前が違っていても、自分の神社に参拝に来て、もらったおふだを大切にする参拝者のために、しっかりとした波動を入れて、守っているのです。
というわけで、「天照大御神」というおふだも、アマテラスさんはどこの神社にもいないので(伊勢神宮にもいないです)、このような感じになっています。
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