聖護院と聞けば、漬物の大根、八ツ橋などを連想します。(私だけかもしれませんが )
町名にもあるということは、きっと昔はすごい権力を持っていたお寺なのだろうな、ということで、3年前に拝観しました。
私が拝観をした時は、事前にハガキで拝観予約(拝観は1日2回しか行われていませんでした)をして、お坊さんの解説つきでの見学でした。
今は、秋に予約不要の特別公開という形での拝観となっています。
ちなみに今年は、9月21日(土)~ 12月8日(日)です。
私の場合はラッキーなことに、参加者がたまたま私1人だったので、たっぷりとマンツーマンで、いろいろとお坊さんに教えてもらいながら見学しました。
聖護院は、修験道・山伏のお寺でした。
京都にあって修験道というのが珍しいです。
素晴らしいふすまの説明から始まり、修験道のことも細かいところまで説明をしてくれます。
担当だったお坊さんは若かったのですが、大峯奥駈修行に行かれたそうです。
ものすごーーーく高い絶壁から、逆さに(頭を下にして)身を乗り出す修行「西ののぞき」も体験されたそうです。
写真で見るだけでも「ひ~え〜、こわー」と絶叫してしまいそうになる、西ののぞきです。
こちらは聖護院でいただいたパンフレットに載っていた写真です。
怖さが伝わっていないかも? なので、グーグルで「西ののぞき」を検索した画面を載せておきます。
実際にやったら死ぬほど怖いのでは? と思ったので、そこを質問をしたら、「目が悪くて怖いのがわからなかったんですよ~」と笑っていました。
メガネをかけている方でしたから、そうか、身を乗り出す時はメガネは外すのだな~と知りました。
ちなみに、この修行場は、現在も女人禁制です。
いくつかのほら貝の展示があるところで驚いたのは、ネパールのほら貝が5~6個あったことです。
チベットのほら貝も1個ありました。
へぇ~、ほら貝って、もともとは外国から伝わってきたんだ~、と勉強になりました。
宸殿には珍しい「ねずみ通過用の穴」が長押(なげし)の上の隅っこにありました。
欄間の隙間がとても狭いため、ねずみが通れないからだそうです。
見ると、本当に隙間が狭くて、「ここ、通れないから、かじるしかないわ~!」と、ガジガジするだろうな~、穴がなかったら、と思ったら、
かじられたら困るので、隅っこに穴を開けています、と教えてくれました。
駆除するとかではなくて、ねずみと共存するという考えに、こちらも「へぇ~」と思いました。
内陣には5体の仏像が安置されています。
左から、江戸時代の不動明王坐像、蔵王権現立像、役行者(中心です)、鎌倉時代の不動明王立像、室町時代の不動明王立像、と並んでいました。
どの仏像も強いオーラを発していました。
内陣は、「ほぉぉぉ~」とため息が出るほど、パワーが充満した空間なのです。
仏像の真ん前(至近距離)でお坊さんが説明をしてくれたので、必死で仏像を見ていた私に、
「よく聞いておけ(お坊さんの説明を)」と、江戸時代の坐像のお不動さんが言っていました。
江戸時代のお不動さんと、室町時代のお不動さんが特に強かったです。
もしもご縁をいただけたら、怖いものなしになるように思いました。
京都御所から移築したという書院も興味深かったです。
当時、たいへん貴重だったガラスが入った障子があるのです。
ガラスは2枚入っていて、右は当時(江戸初期)のもので輸入されたものらしいのですが、400年近く前ですから、品質が今ほどよくありません。
ガラスの向こうの庭が歪んで見えるのです。
ガラスのあちこちが、みよ~ん、もわ~ん、とした風情ある歪み方で、これはこれで楽しいかも、と思いました。
左は割れたため、明治に入れ替えたそうです。
明治のガラスはある程度キレイで、向こう側もまっすぐ見えました。
この建物は柱に打ち付けた釘を隠す飾りも雅(みやび)でした。
聖護院は仮皇居にもなったことがあるという歴史あるお寺で、その歴史を物語る品物の数々が興味深く、面白かったです。
秋に京都へ行く計画をされている方の、何かの参考になれば嬉しいです。
写真撮影禁止でしたから、中の写真はありません~。
山門を入って、水色の表玄関から中に案内されました。
赤い矢印のほうには、
いつでも拝観できる本堂がありました。
本堂にはご本尊の不動明王像が安置されています。
正面が本堂で、左が宸殿です。
この宸殿の奥に建物がたくさん連なっていて、そこを見学させてもらいました。
現在は、本堂以外のところは、秋に予約不要の特別公開という形での拝観となっています。
今年は、9月21日(土)~ 12月8日(日)だそうです。
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