4人が無事に成仏をして、広場がキラキラとした聖地になったあとで、五島さんがものすごく頭を下げてお礼を言います。
ありがとう、を何回も何回も言うのです。
なんだか申し訳なくて、「お礼は私じゃないですよ~、お地蔵さんには私からちゃんとお伝えしておきますね」とお答えしました。
五島さんをはじめ、他の方々は成仏しているので、苦しんでいる4人に何をしてあげればいいのか、どうすれば救えるのかが、わからなかったみたいです。
成仏していない、という状況がよくわからないようでした。
みんな、4人を心配して、ここにいたようです。
まさか置いていくわけにはいかないし、でも声は届かない、どんなに手を差し伸べても気づいてもらえない、ということで途方に暮れていたそうです。
「キリストは助けてくれないのだろうか?」と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、キリストは神様なので、助けたくても助けることができません。
日本の神様と同じです。
このあと「日本二十六聖人記念館」を見学して、「聖フィリッポ教会」に行きました。
シンプルですが、ほのぼのとしている、やわらかい雰囲気の教会です。
キリストにお願いをすると、静かに降りてこられました。
二十六聖人や、ここで亡くなった信者の方々のことをあれこれ考えていたので、ストレートに質問をしてみました。
「踏み絵をどう思われますか?」
キリストはとても悲しそうな表情で、自分は踏まれても全然かまわない、と言います。
当時のクリスチャンの方々に、
「つらい思いをしてはいけない(拷問や処刑のことです)、何度でも、私の顔を踏みなさい」と、語りかけたそうですが……届かなかったようです。
踏み絵を踏んでも、その人の信仰が曇ることはないそうです。
踏んでしまったあとで、踏んだことを後悔する人もたくさんいたとのことですが、それも、まったく後悔すべきではない、それで命が助かったのなら私は嬉しい、と言っていました。
殉教について聞いても、キリストは生きてほしかったみたいでした。
最後に、広場に戻って、ベンチに座り、五島さんとお話をしました。
「五島さん、今からどうされるのですか?」
「堂崎教会に行って、人々を守る」(願いを聞いたり、話を聞くことを言っているようでした)
他の方々もゆかりの教会へ行って、人助けをしようと言っているそうです。
キリストの眷属になって、お仕事を手伝うとかはできないのかな? と思ったので、そこを聞いてみたら、「わからない……」と言います。
何をすればいいのか、キリスト教の世界の仕組みというか、システムがどうなっているのか、まだわからないそうです。
処刑後にずっと、成仏していない仲間をなんとかしなければ! 助けなければ! と右往左往していたため、修行もしていないし、教会でのお仕事もしていない五島さんです。
とりあえず堂崎教会へ行って、働いてみる(人助けのことを言っています)と言っていました。
その先は、おいおいと見えてくるだろう、とのことでした。
(キリスト教世界の高級霊が指導に来ると思われます)
「あの~、五島さん? 何をどうしたらいいのか、キリストに聞いてみたらいかがですか?」と、思いつきで言ってみたら、
「え?」と驚いたような顔をしたあと、五島さんはこう言いました。
「死んでからは呼んでも来ないよ」
「えええーっ!」
五島さんはニコニコと笑っています。
そうなんだ!
あ、いや……よく考えたら日本の神様も一緒だ~、と気づきました。
ご縁をもらっていたり、ご縁がなくても、お守りを握りしめて緊急で呼んだりすると、神様は助けに来てくれます。
でも、死んでからはその恩恵が受けられません。
つまり、神様やキリストに甘えられるのは、生きている間のみ、ということです。
キリストは教会で呼べば、降りて来てくれます。
話を聞いてもらえますし、愛をいっぱいもらえますから、愛で満たしてもらえます。
「生きているうちに、たくさん会ってたほうがいいよ」と、五島さんが笑顔で言っていました。
キリストに甘えられるのは特権なのですね、今を一生懸命に生きている人間の……。
五島さんは修行を積んで、素晴らしいキリスト教の高級霊になられると思います。
キリスト教ではどのような修行をするのか、またいつかお話を聞きに行きたいな~、と思いました。
左の石碑には「日本二十六聖人殉教跡」と書かれています。
この下はコンクリートではなく、土になっていました。
奥に見える2本の塔は、聖フィリッポ教会です。
聖フィリッポ教会正面です。
中はとても優しい感じでした。
すごいブレ方だと思いません?
遺骨なのです。
う~。
ブレないように調整して下さい、とお願いをして撮った1枚です。
空間があたたかい教会でした。
外に出たら、石碑が夕日を浴びていました。
コインパーキングに戻ると……
猫ちゃんが待っていました。
うにゃー、と鳴いています。
足の痛みはお地蔵さんが来た時になくなって、私も元気に長崎から帰宅することができました。
せっかくご質問をいただいても、お答えできないかもしれません~。
大変申し訳ございません.
メッセージに個人的な返信も差し上げておりません~。
こちらに詳細を書いておりますので →コチラ 何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
※著書はすべてアマゾンにリンクしています。