先日、宮古島に行きましたが、御嶽(うたき)は、どこにも立ち寄らない予定でした。

 

それは以前書いたように、御嶽にいる方々(見えない世界で御嶽を守っている人々です)に「敬意を払って」行かない、という選択です。

 

なので、今回、参拝をしようと思ったのは「神社」のみです。

 

宮古島市では、まず伊良部島に行き、この島にある「大主神社」に行ってみると……。

 

 

 

 

 

見た目は神社ですが、ここは御嶽でした。

 

 

 

 

 

神社と書かれていますし、建物も立派で神社っぽいです。

 

 

 

 

 

拝殿を通して本殿を見るとこんな感じです。

石段の上には香炉が置かれ、神聖な灰もあふれるほどにたくさんありました。

 

 

 

 

 

本殿も見た目は神社です。

 

 

 

 

しかし、実際は御嶽なのでどうしようかと思ったのですが、来た以上は、そのまま「はい、さようなら」というわけにもいかず……。

 

失礼のないように、ご挨拶だけすることにしました。

 

合掌をして祝詞を唱えていると、民族衣装? を着た男の人が出てきました。

 

そして、祝詞はここでは違う、という意味で首を横に振ります。

 

出てきてくれたことに驚きましたが、姿を見せてくれたからには、何かお話をしなければ失礼になります。

 

海の青さに感動しまくりだった私は、その美しさに驚いたことや、パワースポットで癒やしをもらったこと、この島にいる間にたくさん充電させてもらいたいです、みたいなことをお話しました。

 

すると驚くことに、男の人がさらに6人ほど、ワラワラと出てきたのです。

 

皆さん、日に焼けたお顔で、にこやかに私を見ています。

 

6人の男性も、代表の男性と同じ、模様が入った紺色というか藍色の衣装を着ています。

 

ちなみに、この方々は神様ではありません。

 

宮古島(周辺の島も含みます)に住む人々のご先祖様で、御嶽を守っておられます。

 

御嶽は神社というよりも、「霊廟」に近いです。

 

お墓の格が高いバージョンというか、お墓の進化形といった感じです。(詳しい説明は→こちらです

 

7人のご先祖様は「まぁ、ゆっくりしていきなさい」「よく来られましたな~」みたいに、あたたかく歓迎してくれました。

 

全員が物腰柔らかく、地元民ではない私にも、とても親切で優しいのです。

 

 

 

 

宮古島はこのように海が本当に美しくて、

 

 

 

 

 

陸のほうも、なんだかホッとする景色です。

 

 

 

 

「いい島だなぁ」と思ったので、そのことを言うと、7人のご先祖様はものすごく嬉しそうにニコニコしていました。

 

どのご先祖様も、心からこの島を愛しているようでした。

 

こちらはご先祖様方とお話をしながら撮った、拝殿から見た鳥居です。

 

 

 

 

どうして全員が紺色というか、藍色の衣装なのだろう? とチラッと思いましたが、そのまま忘れていました。

 

その後、「宮古島市総合博物館」を見学すると、「宮古上布」という織物が展示してあり、「あ! まさにこの布だ!」と気づきました。

 

御嶽を守っていたご先祖様が着ていた衣装の生地は宮古上布だったのです。

 

本当に島のことを大切に思っているのだな、と感じました。

 

伊良部島の大主神社は御嶽でしたが、池間島にも同じ名前の大主神社があります。

 

こちらは普通の「神社」かも? と思ったので行ってみました。

 

 

 

 

 

手前から歩いていって、この時点で「御嶽」ということがわかりました。

 

 

 

 

しかも、伊良部島のフレンドリーな大主神社と違って、こちらは非常~~~に厳しい「気」があります。

 

威厳があると言いますか、ものすごく厳粛な雰囲気なのです。

 

よほどここでUターンしようかと思いましたが、来てしまった以上は、鳥居の前で一礼だけでもするべきだろう、と思い、鳥居の前まで行きました。

 

こちらが鳥居の正面です。

 

写真からでも、伊良部島の大主神社とは「気」が違う、ということが感じられるのではないでしょうか。

 

 

 

 

鳥居の前に立つと、鳥居の向こう側に、御嶽を守っているご先祖様方の……

 

どう表現したらいいのか悩みますが、強い「聖地」感覚があることが伝わってきます。

 

ここは神聖な場所である! という強い意思です。

 

うっかりでも、〝絶対に〟入ってはいけない御嶽です。

 

というわけで、この注意書き ↓ があるのは親切だな、と思いました。

 

御嶽をよく知らない旅行者だったら、普通の神社だと思って入ってしまうように思います。

 

 

 

 

鳥居の横にお賽銭箱が置かれているのは、ここから先は入らないでね、ということなのですね。

 

鳥居の手前で深くお辞儀をし、そのまま失礼しました。

 

伊良部島のほうは、守っている方々がウエルカムな考えを持っているので、参拝しても問題ないです。

 

ただ、御嶽ですから、お願い事はしません。

 

宮古島の印象とか、宮古島に癒やしをもらってありがたいとか、そのような世間話やお礼を述べることがベストです。

 

でも御嶽なのでやっぱり難しい部分もあり、軽い気持ちで行かないほうがいいかもしれません。

 

 

※宮古島のお話、あと2回続きます。

 

 

 

 

 

 

 

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