お供え物の仏様バージョンについて、質問を多くいただきました。
今から書くことは仏様のことなのですが、意見が違う僧侶の方がたくさんおられると思います。
「個人的見解」になりますことをご理解のうえで、お読みいただきますようお願い申し上げます。
お寺やお堂などに安置されている、薬師如来様や観音様、お不動さんなどの「仏様」へのお供え物ですが、宗派、お寺、勤行するお坊さん、によって変わってきます。
私が書いたものに詳しい方はご存じだと思いますが、仏像というのは、道が繋がっているかどうかで、魂が入っているのか、いないのかに分かれます。
そして、その道が繋がっている仏様……たとえばお不動さんなら、お不動さん本体が「顔を出す仏像」によって、出て来る仏様であるお不動さんの性質が変わります。
優しいお不動さんなのか、厳しいお不動さんなのかは、その仏像が置かれている環境によるわけです。(『「神様アンテナ」を磨く方法』という本にわかりやすく書いております)
それと同じで、その仏像に乳製品をお供えしていいのかどうかも、仏像を取り巻く環境によるところが大きいです。
そのお寺が、または勤行しているお坊さんが「バターや牛乳が入ったお菓子でも、かまいませんよ」とおっしゃっているところは大丈夫です。
神様並みに、「お肉も乳製品も、哺乳類関係はすべていけませんよ」とおっしゃるお寺、お坊さんだったら仏像もダメです。
仏様も、〝基本的には〟哺乳類関係は避けたほうがいいと思います。
このことは想像をしてみると、わかりやすいかもしれません。
たとえば、ステーキやトンカツを観音様にお供えして、観音様が〝牛の肉〟や〝豚の肉〟を喜んで召上げるでしょうか?
牛乳をコップになみなみとついで、お不動さんにお供えをしたら、お不動さんは〝牛の乳〟をお飲みになるでしょうか?
う〜ん、そう言われてみれば、なんかちょっと違う気がする……ということが、おわかりになると思います。
私だったら、仏様には和菓子か果物をお供えします。
お地蔵さんだけは、他の仏様とはちょっと事情が違います。
お地蔵さん自身には乳製品をお供えすることは、基本、NGですが(さきほど書きましたように、お寺によりますよ〜)、お地蔵さんの場合は、お供え物を自分のものにしないパターンが多いです。
たとえば水子地蔵とか、事故などで供養のために置かれているお地蔵さんは、お供え物をそばにいる霊(水子や事故で亡くなった人ではない、さまよっている幽霊が多いです)に、そのままあげるのです。
ですから、何をお供えしても問題ありません。
幽霊は本来、「自分では」白いご飯しか食べられません。
けれど、お地蔵さんを通してだったら、他のものも食べられます。
ただ、こういう場合に限り、お下がりを食べてはいけません。
ここだけはお気をつけ下さい。
青空の下にいるのではない、本堂のご本尊として須弥壇に安置されているお地蔵さんだったら、お下がりをいただいても大丈夫です。
仏様はいろんなパターンがあるため、説明がちょっと難しいのですが、神様と一緒だと思って哺乳類を避ければ、どのお寺に行っても失敗はないと思います。
大変申し訳ございませんが、質問が非常に多く届いておりまして、お答えするのは、いつになるかわからない状態です。
メッセージに個人的な返信は差し上げておりませんし、ブログにお誘いいただいてもペタやいいねをつけることはご遠慮させてもらっています。
こちらに詳細を書いておりますので →コチラ 何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
※著書はすべてアマゾンにリンクしています。