私は元旦以外で、夜、神社に行くことはありません。
夜遅くに神社の横を通ったことは何回かありますが、境内には入らないです。
この日は、たまたま神田にいたのですが、なぜか、ふと……本当に、なぜか、しかも夜なのに、「神田明神に行ってみよう」と思ったのです。
どうして自分がそう思ったのかは、謎です。
人生で初めてです、夜なのに神社に行ってみようと思ったのは。
神田明神も門があるし、大きいし、閉門されているだろうから、「門の外から見るだけでもいいや~」と思って行きました。
行ってビックリ! です。
なんと、明かりが灯っているではありませんか!
え? 参拝していいの? と思いました。
うわぁ、なんだか幻想的な雰囲気です。
境内に入ると、本殿でも明かりがこうこうと輝いていました。
会社帰りの男性が参拝しています。
境内に入ったところで、見えない世界での、江戸時代のお祭りの日の夜の光景がパーッと見えました。
提灯がいい雰囲気で、江戸の夜はこんな感じだったのか~と思いました。
噴水は水が流れていませんでした。
驚くことに、仕事帰りと思われる人がポツリポツリと、途切れることなくやってきます。
皆さん、非常に丁寧に参拝していました。
女性もチラホラいました。
はっきり言って、夜の参拝はおすすめできません。
(行かないほうがいいです! と強く忠告したい神社も多くあります)
しかし、ここ、神田明神は大丈夫でした。(ちなみに牛頭天王のところも問題ありません)
というのは……なんと! 将門さん神様が社殿におられるからです。
夜なのに!! です。
神田明神にいる他の神様、仏様は、社殿の空間にはいませんでした。
表現が難しいのですが、完全に窓口を閉じている、存在を消している、そんな感じで〝いない〟のです。(これが普通です)
しかし、将門さん神様はひとり、社殿の上の空間にどっしりと座っています。
あぐらをかいた状態で、腕組みをして、背筋をピンと伸ばして座っていました。(相変わらずカッコイイです)
その姿勢で参拝に来る人を見ています。
門を入ったと同時に、社殿の上にその将門さん神様(すみません。以後、神様をつけるのを省略させていただきます。文章がくどくなるからです)が見えて、「え! 夜なのに将門さん、いるやん!」と思いました。
そこで、ご挨拶をしたあとで、「夜も働いているんですか?」とお聞きすると、
「この時間にしか来ることができない者もいる」と言います。
そこで少し離れて参拝している人々を見ていると……皆さん、非常に丁寧にお参りをしています。
深々と頭を下げて、頭を下げたまま、じっとしているおじさんもいました。
「今日も一日ありがとうございました」と、無事に1日を過ごせた感謝を述べに来る人、
「仕事がうまくいきますように」という願掛けをしに来る人もいれば、
「今日、こんなことがありました」(悩み)
「人間関係がうまくいっていません」(悩み)
「仕事がうまくいっていません」(悩み)
というふうに、悩みを話しに来る人が圧倒的に多いそうです。
なかには、純粋に将門さんが好きで、将門さんに会いたくて来る人もいるそうです。
夜しか来ることができないその方たちにも、将門さんは等しくご加護を与えたいのだそうです。
ああ、やっぱり優しいなぁ~、と思いました。
神戸の湊川神社の正成さんは、ほかほかした春のようなあたたかい優しさですが、将門さんはちょっと種類が違っています。
凛とした厳しい感じのする「気」ですから、「あれ? 機嫌悪いん?」と感じてしまう人がいるかもしれません。
でも優しいのです。
芯が優しいです。
それと「俺の関東」を大事にする気持ちや、「俺を信仰する人」を大事にする気持ちもたいへん強いです。
その人たちのためなら……と夜なのに社殿にいて、お仕事をされているのです。
そして、ひとりひとりの悩みやグチ、お願い事を聞いておられます。
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