沖縄では感じなかったのですが、石垣島に行った時は、石垣島が近づいてきたところで「あれ？ 空が違う……」と思いました。
かすかにでしたが、雲の上が聖域っぽかったのです。
そんなに濃いものではなかったので、その時にチラッと思っただけでそのまま忘れていました。
与那国島に行く時も何も意識はしていなかったのですが、離陸してしばらくたって、ふと、窓の外を見て驚きました。
普通の空とはまるで違っていたのです。
見えている雲や空に違いはありませんが、「うわー、何？ この神聖さ！」と目を見張りました。
もしかしたら、空の神様ってこの空域にいるのかも？ とキョロキョロしたくらい、明らかな違いがあったのです。
はるか彼方には、雲が高い山々のように連なってそびえていて、ああ、あそこには絶対に神様がいるなぁ、と思いました。
こんなに聖域感がある空の上は初めてで、このエリアは何かが違うのだと思います。
飛行機から下方を見ると、与那国島への空路は見渡す限り、海、海、海、の世界です。
ここで不時着したらどうしよう！ と本気でビビりました。 
というのは、墜落するよりも、大海のど真ん中に放り出されるほうが断然怖いと、私は考えているからです。
どっちに向かって泳いでも、どんなに必死に泳いでも、島や陸がなく……天をあおいで絶望してしまう状況を想像しただけで、クラクラとめまいがします。
たどり着けるところがない海の真ん中……超怖いです。
そんな恐怖を味わいながら下を見ていると、小さな与那国島が見えてきました。
広い広い大海原にポツンと島があります。
島の存在というのは奇跡なのだな〜、と私はこの時に思いました。
地図で見るとそんなに遠く感じませんが、実際に行くと、与那国島は遠かったです。
さて、その与那国島で、まずは〝日本最西端の地〟に行きました。
ここは、すごいっっっ！！！！！！！ ところです。
そんな大げさな〜、と思われるかもしれませんが、ビックリマーク７個でも足りないくらいです。
空から見た時も感じましたが、地上から見ても見渡す限り、海、海、海、の世界で、この地に立つと自分が大きな海の真ん中に立っている……そんな感覚になります。
混じり気のない〝大洋〟という「場」の感覚です。
地球という天体の、水の部分である大洋に浸かっている……惑星の水に包まれている、そのような不思議なものでした。
誰もいなかったので、声に出して海の神様にご挨拶をし、お話を聞かせてもらえないかお願いをしてみました。
快く出て来て下さった海の神様は、巨大な神様でした。
与那国島は大海の中にポツンとある小さな島だからか、海の神様でも、ランクが上の神様……つまり、広い範囲を守っている神様に会えるのです。
海の神様方はピラミッドのような形で序列があって、お仕事や持ち場が違うそうです。
今まで私が、日本の本土でお会いしてきた海の神様は、たとえて言えば課長のようなもので、その上には部長がいて、さらに常務だの専務だのがいて、社長がいるわけです。
ピラミッドのてっぺんのあたり、上部に位置するのは太平洋とか大西洋をつかさどる神様で、その下には太平洋・大西洋などを何分割かにした範囲を守る神様がいます。
上部にいる神様はとても神格が高く、人間のお世話はしないそうです。
ピラミッドの下のほうになると、海岸部を含めたある程度の範囲の海を守って、人間や他の生き物のお世話もするそうです。
私がお話を聞いたのは、〝太平洋を〟何分割か（４〜５分割だと思いますが、確認は取っておりません）にした範囲の神様の、すぐ下の神様のようでしたが、とにかく大きくて神格が高かったです。
こんなチャンスはなかなかないので、いろいろと聞きまくりました。
「海にも魔物っているのでしょうか？」
「いる」
神様によると、人間が考えつかないようなものもいるということです。
それは怖いな……と思っていると、
「地球という星は二重になっている」と神様が言います。
目に見える物質界と、見えない世界、です。
人間は物質界のほうに存在しています。
神様や仏様や〝魔〟は見えない世界にいます。
神仏という「善の存在」と、魔という「悪の存在」は、別の世界にいると思われるかもしれませんが、いる世界は一緒なのですね。
ただ、次元は違うとのことです。
人間は物質界に存在していますが、魂は見えない世界にもダブって存在しています。
ですから、魔からは魂の人間が見えていて、気に入った人間（心根の良くない人など）を見つけると、取り憑いたり、仲間として引っ張ったりするそうです。
へ〜、そうなんだ〜 
とこれは驚きました。
どこかで、たまたま魔と出くわして、それで取り憑かれるのかと思っていましたが、そうではない場合もあるのです。
そのような怖いお話をしつつも、私は海の神様のそばにいることで、恩恵をたくさんいただいていました。
日本最西端であるここは、とにかく気持ちの良い場所です。
「今、この時間、日本という国の一番西にいるのは私なんだな〜」と思うと、なんだか特別なイベントに参加している感がありました。
この場所は、海の神様に大海のパワーをたくさんもらえる場所です。
肉体の疲労や、体の悪い部分などの不調も吹き飛びますし、気持ちもさっぱりと晴れやかになり、さらにゆったりとした大きな心にもなります。
極上のパワースポットなのです。（海の神様に来てもらった場合です。ご挨拶をして呼べば来てくれます）
この島からだったらどの海岸でも海の神様と繋がることは可能だそうですが、ここが一番わかりやすいかなと思います。
空の上の写真です。
連なった雲の山々が向こうに見えています。
スマホでも撮りましたが……。
窓の汚れも写っています。
見た目はごく普通の上空と変わらないのですが、とても濃い聖域感がありました。
前日の夜に到着し、日本最西端には朝一番で行きました。
あいにくお天気が悪くて、雨がザーザーと降っていました。
雨のせいなのか、シーズンオフだからか、誰もいませんでした。
車の中で少し待ってから、展望台へと歩きます。
地面が雨でズルズルと滑ります。
時々、水たまりにビチャっと靴が入ったりもしました。
港です。
このお天気でも、海がところどころ美しいブルーになっています。
お天気が良かったら、きっとすごく素敵な景色なのだと思います。
ちなみに写真の上に写っている黒いものは傘のポッチリです。
ネットで検索をすると、晴れた日の素晴らしい写真がたくさんあると思うので、海の美しさはそちらでご覧下さい～。
展望台から駐車場の方向を見ると……あ、海の彼方に、日だまりが！
ズームにすると、こんな感じです。
ここで穂高さんにお願いをしてみました。
あの日光が当たっている場所をここまで引っ張ってきてほしい、雨を止めて下さい、と。
展望台の床にはこのようなマップが描かれていました。
与那国島は台湾がすぐそばにあるのですね。
平均気温が２４度なんだ～ とビックリです。
展望台を出ると、雨はやんで、空が明るくなってきていました。
このまま、いつものように晴れていくのだろうと思ったのですが……そうはなりませんでした。
※続きます。
