現在、お勉強のためと、自分の前世癒しができたらいいなぁ、ということで取材の旅をしています。
飛行機に乗る直前まで、行くんイヤやな……と気持ちが暗く、どんよりしていました。
前の晩などは多額のキャンセル料を払ってもいいから、やめようかな、とまで考えました。
何がそんなにイヤだったのかと言うと、つらい前世を思い出しそうで、怖かったからです。
そうなんです、一生行かないかも? と思っていたフランスに来ています。
もろもろの事情でこうなったのですが、行きの飛行機の中で、なんで私は今、フランスに向かっているのだろう? と、疑問が湧いたくらい不思議な成り行きでした。
今回も、航空券からホテル、レンタカーと、すべて自分で予約をした完全な個人旅行で、もちろん一人旅です。
昨日は約12時間飛行機に乗ってパリに着き、そのままホテルに移動、疲れ果ててベッドにもぐり込んで1日目が終わりました。
今日は午前中にレンタカーを借りに行きました。
免許証の提示や支払いなどの手続きが終わって、「はい、どうぞ」とキーを渡されたのですが、いや〜! 待って! ナビの言語設定だけはして下さい〜、とお願いしました。
私はフランス語がさっぱりわかりません。
30ヶ国語くらい入ってるから、日本語もあると思うよ〜、と暗に「自分でできるって」みたいに言われたので、「でも! 設定をする画面はフランス語ですよね〜 」と無理を言って設定をしてもらうことにしました。
ちなみに、係のおじさんとの会話は英語です。
私が知っているのはボンジュールとメルシーくらいで、まったく何を言われているのかわからないからです。
あ、余談ですが、現地で「メルシー」の発音を初めて聞きましたが、「メッシー」としか聞こえないです。
なので私も聞こえたようにメッシーと言っています。
え〜っと? 何の話でしたっけ……。
ああ、そうだ、係のおじさんがナビの設定をしてくれることになり、一緒に車まで行って、ドアを開けておじさんが運転席に乗り込みました。
車の中から私に説明をします。
「キーはここね、ここに差し込んで……ブレーキを踏んで、クラッチも踏んで……」
「ええええええーっ!!」
「???」
「私はオートマチック車を予約したんですけど!」
「えっ!」
「こんな大きな(どでかい車でした)マニュアル車の運転は難しすぎてできないです〜」
「オートマチック車を予約したの? サイズはコンパクトタイプ?」
「そうです、私はそれを予約したんですぅー!」
おじさんは持っていた契約書をじーっと見て、「いや、君はマニュアル車を予約してるね」と言います。
いやいやいやいや! 絶対に違うから。
そこは重要なので予約ボタンをクリックする時に確認しているんです。
「オートマチックって普通、大きなサイズの車だから、コンパクトカーは少ないんだよね〜」と言いつつ、おじさんはデスクに戻り、それからあちこちに電話をして探してくれました。
別の係の人も一緒になって、あちこちに電話をしてくれます。
何だか、申し訳ないなぁと思っていたら、「オートマチック車になると料金も上がるからね」と言われました。
それは仕方がないよね、と思っていると、おじさんはサラッと言いました。
「30ユーロね、1日あたり」
たっかー! と口から出そうになったのをグッとこらえました。
結局、どこかから車が回されてきて、やっと出発ができたのは、1時間後でした。
どこでマニュアル車になったんかな? え? まさか……私? と、数日前に来ていた案内メールを確認したら……ちゃんと種類は、マニュアル車、と書かれていました。
私のミス、だったのでした。 きゃ〜、おじさん、ごめ〜ん
そんなこんなで、苦労しつつ旅をしています。
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天から聞こえるメロディを曲にしています。