先月のことです。
元夫が、「最近、階下の部屋がうるさいねん」と、突然言い出しました。
入居して3ヶ月、それまで騒音に悩まされた話は聞いたことがありません。
それが、ある日を境に、夜中にガタンガタンと、マンション中に響くような大きな音をたて始めたと言うのです。
本当にものすごく大きな音で、1発目のガタン! で、必ず目が覚める、と言っていました。
そのあとは、ガタガタいわせる音がうるさくて寝られない……と頭を抱えていました。
「それまでは静かやのに、夜中の2時になったら、ガサゴソしだすねん」
「何の音?」
「わからん。クロゼットを開け閉めする音なんかな? 壁に直接なんか当たるような感じや。ごっつ響くねん」
「ふーん。夜中にガサゴソって、昼夜逆転してる人なのかな」
「夜中にファッションショーでもしてるんちゃうかー、かなわんわー」
「下の部屋、急にうるさくなったん?」
「うん。もしかしたら、引っ越して住人が変わったんかもしれへん。引っ越しの片付けかもな」
しかし、次の日も、また次の日も、夜中の同じような時間になったら、階下がゴソゴソ動き始めて音をさせます。
元夫は音で起こされて、その後しばらく眠れませんから、深刻な睡眠不足になっていました。
耳栓をしていても、最初のガタン! が大音量のため、どうしても目が覚めてしまうのです。
これは管理会社に苦情を言うしかないかも? と思った元夫は、うるさいのは本当に階下なのか、先にそこを確認しなければ、と外に出てみたそうです。
すると、マンションで明かりがついていたのは元夫の部屋と、もう1軒だけでした。
しかし、その部屋は元夫の階のすぐ下ではなく、下の下、それも斜め下だったのです。
仮に元夫の部屋が、10階の1号室だとすると、明かりがついていたのは8階の3号室です。
そんな離れた部屋の物音がダイレクトに響くはずがなく、元夫は不思議に思いました。
もしかしたら元夫が外に出た時に、階下の人は電気を消したのかもしれません。
階下が騒音をたて始めた日と同じ日に、元夫の全身には痒みを伴う湿疹もできました。
病院に行って、塗り薬と飲み薬をもらっていましたが、こちらもなかなか平癒しませんでした。
シックハウス症候群? ダニアレルギー? と考えた元夫は、こまめに換気をしたり、お掃除を徹底しておこなったりしていましたが、良くなる気配はありません。
暖房で体が温もると痒くなるため、うちに来ても暖房なしで過ごしていましたが、うちに来ると何故か痒みは収まっていました。
痒みと睡眠不足で、元夫は精神的にかなりダメージを受けた状態になり、つらそうでした。
実は……これらは霊障だったのですが、最初は元夫も私もまったく気づくことができませんでした。
※続きます。
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天から聞こえるメロディを曲にしています。