亀山社中だったと思われる建物(長崎市のホームページにも 【亀山社中が寄寓した建物であった可能性は高いと推測されます】 と書かれていて、100%確実ではないのですね)は、一度解体され、忠実に昔のままに復元をされているそうです。
持ち主の方が居住していた時は、床の間が別の場所にあったそうですが、解体をした時に基礎の部分で、もともと床の間があったのは違う場所だったことがわかり、本来の位置に戻したらしいです。
柱も傷みが激しいものを除き、そのまま使っているというお話でした。
この建物で、私の興味を引いたのが古い神棚です。
10畳の間にありました。
その古さが半端なく……この家にかなり昔からあったのではないか、と思いました。
長崎に行く前に、私はたまたま老舗のお店に行ったことがあり、そこにあった神棚を見ました。
その神棚はとても古くて、歴史があるように見え、そのことを店主の方にお聞きしました。
店主さんのお話では、いつからあるのかわからないけれど、お店は110年やっている……とのことで、最低でも110年は経っている神棚だったのです。
その神棚に匹敵する古さなのです。
ただ、冒頭に書きましたように、この建物は亀山社中であると確定がされていません。
神棚も、明治や大正になって設置されたものかもしれないので、坂本龍馬や亀山社中とはまったく関係がない可能性が高いです。
しかし、その古さにすごく惹かれました。
本来の色より明るく撮影しています。
そのまま撮ると、中まで写らなかったからです。
昨日、見ていただいた隠し部屋へのハシゴが明るい色に写っているので、そのへんでどれだけ明るく撮っているのか、おわかりいただけるかと思います。
見やすいようにもっと明るくしてみました。
実際は「うわっ! 黒っ!」というくらい、暗く変色しています。
この木材の変色具合が、老舗で見た神棚より激しかったので、110年以上経っている可能性はあるな~、と思いました。
棚の左に置かれていたのは、鯛を持っている恵比寿さんです。
ローソク立てがものすごく古いですね。
右側の端っこにも、やっぱり恵比寿さんがいます。
そして、どうしても「ローソク立て、すごーい」と、そこに目がいってしまいます。
タヌキが寝転がっているのが面白いと思いました。
しかも……女性のタヌキで……。
(^_^;) なぜ、そこにそのポーズで? と疑問がわきます。
土鈴なんかも飾られています。
お社は五社用で、扉が現代のものと違っています。
この箱は何かというと、お稲荷さんです。
「正一位稲荷大神霊」と書かれています。
箱は上にフタが軽く載っていて、天井の部分がカパッと開くタイプでした。
中におふだが入っているのかな~? と思いましたが、なぜ箱のままで祀っているのだろう……と不思議でした。
狛狐の像もありました。
手前のおふだは「天照皇大神宮」と書かれていますが、字が薄くなっていてほとんど読めません。
お社の中に祀られているおふだは、どれも諏訪神社と書かれていました。
パッと見た時、「わざわざ九州から長野県まで行っておふだをもらってきてるんだな~、すごいな」と思いました。
勘違いをしたまま帰宅して、写真の整理中に……気づきました。
( ̄ー ̄; なんか違和感があると思ったら……長野県のほうは、諏訪〝大社〟やった……。
と、そこで調べてみると……。
諏訪神社は、長崎の方から「おすわさん」と親しまれている氏神様でした。
有名な「長崎くんち」はこの神社の祭礼だということで……。
しまったー そういえば聞いたことがあるー、この神社はスルーしたらあかんとこやった……
と後悔しました。
亀山社中跡から歩いて10分くらいの場所にあるので、現地で諏訪大社と諏訪神社が違うことに気づき、その場で調べていれば……すぐに行くことができたのです。
くぅぅ~ おばか~ と悔やんでも悔やみきれません~~~~~
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天から聞こえるメロディを曲にしています。