鍋山磨崖仏は、道路にまったく案内がなくて、あれ? まだかな? と思っていると、いきなり登り口がありました。
場所を示す標識はそこだけでしたので、うわぁ! ここっ? と慌てます。
車を降りて少し登るのですが、それがこの石段です。
写真で見ると、フツーに見えるかもしれませんが、1段1段が、「よっこらしょ」と登らなければいけない高さでした。
でも、5分程度で登れるので、そんなにしんどくはありません。
磨崖仏はお堂に守られていました。
彫られたのは、平安時代後期〜鎌倉時代初期と考えられているそうです。
お不動さんです。
傷みが激しいのですが、道は繋がったままです。
自由な感じの、のんびりしたお不動さんでした。
新しい石仏が岩のくぼみに安置されています。
こちらは薬師如来像です。
あ! あんなところにほら穴が……と、よく見たら……。
中に安置されているのは、空海さんの石像でした。
雰囲気が、おじいさんすぎませんか……? と、失礼なことをつい思ってしまいました。
老けたお顔の空海さんです。
こちらは白鬚田原神社(しらひげたわらじんじゃ)です。
おぉ~、なんだか古くて威厳のある鳥居です。
文化三年と刻まれていますので、210年前です。
国東半島は古い石仏や鳥居がそのまま残っているところが多いです。
石燈籠は、寛延二年ですから、約270年前です。
フツーに現役で立っています。
参道の途中には仁王像もありました。
「こんなところにコーヒー缶を捨てたらあかんやろ、しかも、中身入っとるやんけ!」
と、拾ったコーヒー缶を片手に叱っているような、仁王様です。
このように、参道脇に2体並んで立っておられます。
なんだか可愛い感じで、いいな~と思いました。
門をくぐると、「ああ、氏神様だ~」と明らかにわかる「気」となっていました。
拝殿が昔風で、都会では見ない造りです。
趣があります。
氏神様なのですが、何をどう見ても、お稲荷さんが見えます。
いや、そんなはずがない、とは思ったのですが、キツネ姿のお稲荷さんがおられました。
境内にあった由緒を読むと……。
「瓊々杵尊猿田彦大神・天宇受売命 他51柱を奉祀」と書かれていました。
51柱! です! すごいです。
その中に、お稲荷さんの名前もあるのだろうな、と思いました。
こちらが本殿です。
昔の神仏習合の雰囲気が味わえる神社です。
神社の前は大きめの道路でしたが、ほとんど車が通っていませんでした。
このような風景の中にある、おっとりとした感じの神社でした。
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天から聞こえるメロディを曲にしています。