神棚についての後編になります。 

 

毎回、しつこく書いて申し訳ないのですが……すべて個人的見解です。 

 

どうか、そこのところ、ご理解いただいた上でお読み下さいますようお願い申し上げます。 

 

神社の関係者の方、ネット情報、神社のサイトなどなど、いろいろな方と意見が違うと思います。 

 

たくさんある考え方の中のひとつ、と軽〜く考えていただければ、と思います。

 

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✳︎おふだは重ねてても問題ない? 

 

1社造りのお社は1社のおふだのみにしたほうがいいです。 

 

窓口だったとしても、神様・眷属が来られていても、そのほうが断然通じやすいからです。 

 

3社分のおふだを重ねて入れていても、叱られたり障りがあるとか、そのようなことは絶対にありません。 

 

マイナスの作用があるわけではないので、構わないと言えば構わないです。 

 

では、識子さんも重ねたりしますか? と聞かれたら……私だったらしないです。 

 

重ねているうちの1社の神様・眷属が守りに来てくれるとなったら、とても居心地の悪いお社の空間なので、申し訳ないと思うからです。 

 

たとえば、熊野本宮大社、伏見稲荷大社、出雲大社のおふだを一緒に3枚重ねていて、そこに伏見稲荷の眷属が来て下さった場合、居場所である空間は、熊野本宮の「波動」と出雲大社の「波動」も強く漂っているわけです。 

 

場の「波動」が若干、ぐちゃぐちゃしています。 

 

不快に思うところまではいかないとしても、居心地が良くないことはおわかりになられるかと思います。 

 

伏見稲荷にお帰りになる可能性が、ないこともないので、いただくおふだは1社1社を大切にされたほうがいいと思います。 

 

✳︎お祀りする3社の種類 

 

著書(神社仏閣 パワースポットで神さまとコンタクトしてきました)にも書きましたが、伏見のお稲荷さん1社だけで、驚くほどの恩寵をいただいていた方もいらっしゃいます。 

 

私の親戚の神棚は、必ず入れるべきと言われているおふだや氏神様を、一切祀っておりませんが、ご加護をたくさんいただいています。 

 

神棚は、〝自分の〟〝自分の家の〟神棚です。 

 

大好きな神様だけをお祀りしても全然構いません。 

 

私がもし、神棚を持とうと決めたら、ものすごーーーーく悩むと思います。 

 

生まれ故郷の山岳系神様、伏見稲荷大社、熊野本宮大社、飛瀧神社、玉置神社、大神神社、出雲大社、鳥取の大山の神様、出羽三山も捨てがたいし、北海道神宮や宇佐神宮など、その他にも素晴らしい神様方がたくさんおられるからです。 

 

どの神様との〝直通窓口〟を、自分ちに置くか、本気で迷います。 

 

もしかすると、眷属が守りに来てくださるかもしれないので、「どんだけ悩むねん!」というくらい、悩んで悩んで悩みまくると思います。 

 

そこまでして選んだ神棚は大好きな神様ばかりになります。 

 

神棚のお世話をするのも、手を合わせてお話をするのも、親近感と心からの信仰を持ってできます。 

 

神棚を持つメリットのひとつが、ピュアな信仰心を保つことですから、なじみのないおふだよりも、大好きっ! 窓口を持って通じることができて嬉しい! と思える神様を祀られたほうがいいと思います。 

 

✳︎神棚に足を向けてはいけない? 

 

少し前に、ご眷属拝借をされていて、格上の眷属がバトンタッチされて来た場合……さらにその眷属が「足がこちらに向いているのは嫌だなぁ」と思われる性質だったら、足を向けて休まれるのは避けたほうがいいですよ、というお話を書きました。 

 

この場合は神棚ではありませんでしたし(低い場所でしたので、足との距離が近いです)、寝室でのお話でした。 

 

高い位置の神棚、さらに神棚の設置場所によって、事情は変わってきます。 

 

神棚を〝寝室〟に置かれるのでしたら、ベッドやお布団の向きは、〝できれば〟気をつけたほうがいいです。

 

毎日神様に足を向けて寝る姿をイメージした時に、皆様もきっと、できれば避けたほうがいいのでは? と思われるのではないでしょうか。

 

その程度です。 

 

神棚は高さがありますし、しめ縄で結界が張られ聖域が切り離されているので、そんなに気にしなくてもいいと言えばいいかなと思います。 


リビングに神棚を設置しているのでしたら、リビングは常時寝る部屋ではありませんから、全然気にしなくて大丈夫です。 

 

リビングのソファでうたた寝をする、お子さんがお昼寝をする時に神棚のほうに足が向く、どちらもまったく問題ありません。 

 

失礼でも何でもありませんから、心配されなくても大丈夫です。 

 

✳︎5社のおふだをどうお祀りするか 

 

必ずしも5社造りのお社を用意しなくても大丈夫ですが、用意できるのであれば、5社造りのほうが喜ばれます。 

 

✳︎お寺のおふだ 

 

仏様関係は神棚と違って、タンスの上や食器棚の上などでも問題はありません。 

 

お寺のおふだは神棚とは別にして、そのようなところに場所を作ります。 

 

神棚に一緒に祀るのはやめたほうがいいです。 

 

神様と仏様は、宗教が違うだけでなく、本当に存在自体が違うので、別にしたほうがいいのです。 

 

✳︎同じ名前の神様ならおふだを重ねても大丈夫? 

 

同じ名前の神様でも、神社が違えば別の神様です。 

 

ですから、基本的に神棚のおふだは重ねないほうがいいので、名前が同じでも、同じ系統でも、重ねないほうがいいです。 

 

✳︎神様や眷属が宿るもの 

 

お鏡は特別で、神様が宿りやすいものとなっています。 

 

お鏡には台座がありますから、ご神体が床(神棚の床です)にじかに置かれていません。 

 

空間に浮く形となっています。 

 

だから、長く宿っていられるわけです。 

 

では、同じように台座がある天然石や剣を置けば(神棚の中に)、それにも宿ってもらえるのかというと、それはないです。 

 

そのような特殊なものに入っていただく場合は、ちゃんと勧請をしなければなりません。 

 

✳︎三峯神社のご眷属 

 

箱の前にお鏡は必要ないと思います。 

 

お鏡を置く場所は、あくまでも〝神棚の上〟で、それも〝お社の中〟です。

 

専用のお社を用意して(おふだが大きいようですので難しいかもしれませんが)、その中にお鏡を置くと、 そちらに宿ってくれますし、喜ばれると思います。

 

でも、箱の前に置くと、こちらは飾りになってしまうのです。

 

三峯神社のご眷属拝借は、しっかりとシステム化された出張制度になっています。 (見えない世界でのお話です)

 

1年で帰ることが決まっています。 

 

お鏡を置かなくても、まったく失礼ではありませんので、ご心配にはおよびません。 

 

✳︎今まで扉を閉めっぱなしだった神棚 

 

すぐに開けて差し上げたほうがいいです。 

 

神様か眷属が入っていた場合、一瞬だけ開けて、また閉めっぱなしにされると思うと、帰ってしまう可能性があります。 

 

開ける前に、声に出して、これからはずっと扉を開けたままにしておきます、ということを言ったほうがいいです。 

 

神様も眷属も閉じ込められることを嫌われます。 

 

ですから、この先はもう閉じ込めたりしません、と、宣言をしてわかっていただく必要があります。 

 

✳︎お社内部の幅が狭く、お鏡を置くスペースがない 

 

これはもう仕方がありませんから、おふだだけで大丈夫です。 

 

神様や眷属が来て下さっていても、狭くてお鏡が置けないことはわかりますから、おふだに宿るのを我慢して下さいます。 

 

ただ、扉の前にお鏡は置きません。 

 

お鏡に宿る、という状態は、お社の内部限定ですから、扉の外に置いたお鏡には宿ってくれません。 

 

扉の外ではただの飾り、となります。 

 

神様は出入りする目の前に障害物があることを嫌がられますから、扉の外だったら、逆に置かないほうが喜ばれます。 

 

✳︎神棚の上だけれど、お社の外に置いているおふだ 

 

お社の外で神棚の端に置いているおふだは、お守りの強力バージョンだと思っていただければ、近いです。 

 

直通窓口にもなりません。

(詳しくは本に書いておりますので、そちらを読んでいただければわかりやすいかと思います)

 

お守りですから、この場合は重ねていてもオーケーです。 

 

✳︎神棚のたたみ方 

 

こちらに関しては、勧請して来てもらった場合と、眷属や神様が向こうから「守ってやる」と来られた場合などについて、確認しなければいけないことがいくつかあります。

 

今はちょっと、あちこちの神様に聞きに行く時間的余裕がありませんし、軽々しく書けることでもありませんので、私がしっかりわかってからにしようと思っております。

 

今すぐに処分したいと思われている方は軽く考えず、必ず、神社かお寺にご相談されることをおすすめします。

 

 

 

 

 

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天から聞こえるメロディを曲にしています。